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『らんまん』第6回 名教館へ

 明治4年(1871年)、ご一新なんていうけれども、土佐までその変化が届いたわけでもありません。

明治の変化はまだまだ先

 みんな髷を結っていて、竹雄もそうなりました。若い丁稚らしい服装が似合っています。こういう当時のセンスって、やっぱりかっこいいんです。無理に現代風にしなくてもヨシ。幕末明治の写真を見ると、かっこいいってなりますよ。自由民権運動活動家なんて、いい面構えに、渋いファッションなんですよ。『鬼滅の刃』はそういう日本のクールなセンスを取り戻していていいと思うんだなぁ。

 際立った変化といえば、名教館に町人枠も設けられたこと。その一人が万太郎です。なお、戊辰戦争に巻き込まれた藩校は、再建からのスタートなので大変です。
 ちなみに各地で藩校ができるようになったのは、徳川家重の時代以降とされています。教育の拡充が実っているんですね。

藩校・名教館

 昔の藩校って、ドラマなのでアレンジはされていまして。ああしてずらっと並んでいるとも限らず、割と自由にそれぞれの進み方で読んでいたともされます。テキストは『論語』。江戸時代って、教養=朱子学なので、それが疎いだけで「学がない奴」認定されてしまうんですね。万太郎はどうなんでしょう。これからに期待。
 万太郎の希望を叶える学問は本草学ですね。植物学だけではなく、鉱物まで広く含めた学問です。李時珍『本草綱目』が出てくることに期待しています。このドラマは植物レプリカ作りも大変なのでそうですが、書籍の再現も苦労していると思いますよ。

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