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『鎌倉殿の13人』義仲と巴トークショー 富山県小矢部市
4月24日、富山県小矢部市での『鎌倉殿の13人』義仲と巴のトークショーに参加して来ました。実は義仲トークショーは、上田に続いて二度目です。もうこれは義仲公の祝福では?
富山はそもそもなぜ義仲推しなのか?
これは歴史観光の目玉が、戦国にせよ江戸にせよいないことがあるかとは感じました。上田はなんといっても真田推しですからね。偉人はたくさんいるけれども、武士の街ではない。薬売りゆえのケロリングッズが売店に並び、城の銅像も薬販売の契機となったお殿様・前田正甫のものでした。
そんなこともあってか、小矢部市のゆるキャラ・メルギューくんは、倶利伽羅峠の戦いにちなみ、角に松明をつけた牛です。トークショー会場もともかく義仲と巴推しがすごい。倶利伽羅峠の戦いをモチーフにした刺繍入り着物には見入ってしまいました。
トークショーも大変気合が入っておりまして、さまざまなクロストークがありました。
富山まできた甲斐はあった
そう思ったのが、青木崇高さんがステージにやってきたとき、トークを終えて交代する方にお辞儀をした瞬間です。とても綺麗で丁寧で、こういうお辞儀をごく自然にする人なのだと感じました。礼儀正しい誠意あるお辞儀。そりゃこんな人がえんじたら、義仲公だって気品が溢れるのは当然だと納得しました。
秋元才加さんを見ていると、不思議な気持ちになりました。華奢なようで力強い、柳の枝のようではある。ほんとうに目にしてよかった。そう心の底から思えました。
選ばれたようなお二方
司会の方の進行もすばらしく、充実したトークショーでした。
なかでも巴一本眉のこと。三谷幸喜さんがこだわり、スタッフが真剣にあの眉毛にしたとの裏話が実に面白い。あれはウケ狙いではなく、飾らない巴を語る上で重要な要素だと思います。
秋元さんが子どものころに巴御前ゆかりの地を訪れていて、そのときの写真を三谷さんに送ったというお話も興味深いものがありました。
ゆかりの史跡巡りの最中、秋元さんが巨石を動かそうとしたとか。こんな裏話を聞くと、これはもう巴が秋元さんを呼んだんじゃないかとか。運命なのではないかとか。色々と想像してしまって感無量でした。
富山への気配りも抜群で、お二方とも食べたグルメを写真付きで紹介しておりました。たら汁おいしそう! なんと青木さんは夜中にホタルイカをとり、召し上がったそうですよ。グルメですね。
富山に来たこと。史跡巡り。演じること。歴史とグルメを味わうこと。お二方ともものすごく楽しんでいることが伝わってきて、素晴らしい時間を過ごせました。
もうこれは、義仲と巴がこの二人を選んだのではないだろうか? そう思いつつ、熱燗と白エビの天ぷらで締める。そんな充実の富山旅行でした。
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