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『おちょやん』2 大人はゲス、児童は労働!大正の暗黒

 児童労働、そしてあまりに酷い父、そんな父が連れてきた“新しいお母ちゃん”。なんちゅうこっちゃ! そんな第二回が始まります。

父が最低で、話が動く

 お母ちゃんの思い出を抱えるヒロインになんてことすんねん! 黒子ことナレーターもツッコミ、ヒロインも父をどつきかけない勢いですが、家事労働を彼女が担い、かつ学校にも行けると言われて千代はやっとウキウキし始めます。
 おっ? NHK大阪朝ドラ班から、問題提起を感じるで。今世間は大正の児童労働ブーム。いやブームは大袈裟やけども、『鬼滅の刃』は炭治郎が炭を売るところから始まっておりますから。
 子どもが見て、「ふーん、この時代は子どもも働いていたんやね」となればええんやで。
 ヒロインが働くところは見たくないしぃ。『おしん』じゃないんだから……みたいななまっちょろい話は、そこを避けた『わろてんか』がつまらなくなったあたりから学ばんとな。
 せやけど、ほんまにええドラマやで!
 主人公の伝記はこれから読んで勉強します。でも、この養鶏っちゅうんがええねん。動物使うとなるとそれだけで手間がかかる。そこを惜しまない、ええドラマや……。

 はい、カスの極みのような父・テルヲですが。博打でみぐるみ剥がれて泣いていてるところを、三味線を弾いているええ女・栗子を見つけて帰ってきたようです。
 もう、第二回で川原常治(『スカーレット』)を大きく下回って来た感があるな。ええんちゃうか。NHK大阪の心意気を感じるわ。

千代の初登校

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2020年度下半期NHK大阪朝の連続テレビ小説『おちょやん』をレビューするで!週刊や!(前身はこちら https://asadrama.com/

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