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『おちょやん』59 朝から放火を止めるために走るヒロイン
ヨシヲは神戸ヤクザに拾われ、鶴亀潰しに加担していました。刺青も入れております。千代の気持ちはわかるけれども、先のことを考えたら弟とは縁を切った方がええんちゃうか。まあ、昭和は今ほどヤクザと芸能界のつながりがタブー視されてへんかったけどな。
大山社長は道頓堀で戦ってきた
千代は岡安で朝食をとっています。ヨシヲはどうしたのかとみんな笑顔で聞いてきます。道頓堀を案内しようと思っとったハナとか(でもハナ、男前でも役者向きではないと勘づいていたけれども)。しまいには宗助が一緒に暮らそうと言い出し、千代は目元を押さえてしまいます。
こういうのが一番つらいかも。なまじ合理性でテキパキした一平はあんまりやらん手ちゅうか。千代も内心はこたえているのでしょう。ヤクザとつきあって何が怖いかって、そりゃ周囲を巻き込むことやろなぁ。
一方、大山社長は脅迫犯の手がかりを掴んでいます。去年鶴亀に上演権を取られた、神戸の芝居小屋がヤクザを使っているそうです。怖いわぁ! ヤクザとつながりのある某同業者やなかったんやな。なんでも明治末、大正初期の20年前もこういうことがあったとか。それをまとめてきた大山社長の剛腕ですな。古いやり方の連中には負けへんとかえって強気になります。大山社長が毎度かっこええし、上方のおっちゃんらしいで。はりはり鍋食べてそう。
ヨシヲは理想の弟ではなくなった
そのヤクザもんがヨシヲ踏まえて、テキパキと放火する芝居小屋配置を考えているわけですよ。ヨシヲはよりにもよってえびす座。千代が気付いたからには通報待ったなしちゅうことで急ぐわけです。
放火の手配もテキパキとな。昔の日本人は礼儀正しい……ちゅうこともないし、当時は花見で日本刀持ち出して斬り合うわ。ゴミはバンバン捨てるわ。会社はすぐ辞めるわ。放尿もしょっちゅうするわ。柄が悪いんですよ。爆弾テロは明治大正ほどでもありませんが、暴力への敷居は現代人より低いのです。
人相悪くて柄の悪い関西弁使える役者さんをよう揃えてはる。
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『週刊おちょやん武者震レビュー』
2020年度下半期NHK大阪朝の連続テレビ小説『おちょやん』をレビューするで!週刊や!(前身はこちら https://asadrama.c…
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