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『水都百景録』を楽しもう「北京の歴史」
今日はおすすめの本です。
新宮学著『北京の歴史』です。
北京とはどんな都市なのか?
筆者は永楽帝の北京遷都を中心に研究しております。北京への愛情はもちろんあります。本書は永楽帝の北京遷都だけではなく、古代から現在まで、北京がどのような歩みをたどってきたのか、辿れる力作です。
思えばかつては北の辺境であった。漢と夷の交錯する場所であり、長安や洛陽ほど煌びやかでも重要でもない。それがいかにして首都となってゆくのか。
その流れの中、やはりひとつのハイライトは、永楽帝の北京遷都となります。南北一体化という課題を解消するための永楽帝による北京遷都がよくわかります。
『江南百景録』を知りたいなら、江南だけでなく北京も知ろう!
『江南百景録』の持つ江南視点から見るとどうか? 永楽帝と姚広孝は実装されておりますが、江南目線からすれば首都を移してしまった人物ではないかともいえる。あるいは、彼まではまだしも、これ以降は江南から離れた皇帝だから実装されないとも解釈できる。まあ、他にも理由は推察できますけど。正徳帝や嘉靖帝が実装されてもな……。
文徴明の時代は、北京に遷都しています。そこまで進めなかった文徴明はともかく、科挙を順調に進んでいけた友人たちは「ダルぃ〜」とこぼしつつも北京へ受験へ向かうわけですね。通れば北京で官僚になると。
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508字
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『水都百景録』をまったりと楽しむポイントや歴史トリビアなど。
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