#7 大問1対策_世界地理⑤_統計資料の読み取り
お世話になります。黒猫です。
今回は大問1の最後の問題で出題される統計資料の読み取りに関して解説していきます。出題形式は記号問題ですが、中々正解できない人が多いのではないでしょうか?
統計資料の読み取りは社会科の中でも計算を必要とする問題なので、数学等の計算が苦手な生徒さんはこの分野でも苦手意識を持っていると思います。
今回はそんな悩みを払拭できるような内容となっているので、是非最後までご覧いただきたいです!
問題の解き方
①問題文をよく読む
Ex)正しいものをすべて選ぶ、誤っているものを1つ選ぶなど
②選択肢を確認して、計算が不要な問題から確認する
Ex)4か国すべてにおいて、輸出額よりも輸入額の方が多い
4か国すべてにおいて、輸出額が多い上位5品目に自動車を含む
⇒表から読み取れる
③計算が必要な問題は以下の式を参考にして解く
Ex)人口密度、1人あたりの〇〇、貿易総額、実数、割合
ここで一番大切なのは、表に書いてある数字をそのまま使わないというところです。出題形式は記号問題なので、数学や理科のテストのように正確な値を書く必要はありません。つまり、四捨五入などを利用して概算(ざっくり計算)する、マジメに解かないことが何よりも重要です‼
①人口密度
式)人口密度=人口÷面積
人口密度とは、一般的に1㎢あたりに何人が住んでいるのかを示したものです。人口を面積で割ることで計算できます。
また、参考として人口密度のランキングを載せておきますが、このランキングを暗記する必要はないです!計算式を覚えてください!
【世界の人口密度 国別ランキング】
②1人あたりの○○
式)1人あたりの〇〇=〇〇÷人口
1単位あたりの数値を求める場合は、その単位で割ることで計算できます。この場合の単位は「人」なので人口で割ります。
また、①の人口密度に関しても1㎢(面積)あたりに何人住んでいるのか、なので「面積」で割ります。
③貿易総額と貿易赤字・貿易黒字
式)貿易総額=輸出額+輸入額
貿易総額は単純で輸出額と輸入額を合計することで計算できます。
また、貿易収支に関しては以下の通りです。
〇貿易赤字と貿易黒字
・輸出・・・外国に商品を売る
・輸入・・・外国の商品を買う
①貿易黒字=輸出-輸入 ⇒輸出>輸入
②貿易赤字=輸出-輸入 ⇒輸出<輸入
これも意外と単純です。
外国から買った金額よりも売った金額の方が大きければ黒字、売った金額よりも買った金額の方が大きい場合は赤字となります。
④実数
式)実数(求めたい数値)=全体の数値×割合 *1%=0.01
入試問題や北辰でたまに出題されるのが実数と割合です。
ここからパーセントの問題が出題され、計算ミスが発生しやすいので注意してください。また、この実数を求める問題は、実生活でも使用するので是非おさえたいところです。
例えば、スーパーマーケットで1個500円のお弁当が2割(20%)引きで売られていた場合、いくら(何円=実数)値引きされるのかを計算します。感覚で分かる人いるかもしれませんが、一応式を立てます。
式)500円×20%(0.2)=100
つまり、100円引きです。例の問題でいうと、500-100=400で400円でお弁当を購入することができます。
⑤割合
式)割合=実数÷全体の数値×100
④の実数と同様に割合の問題も出題される可能性があります。
先ほどの例を使って、1個500円のお弁当が400円で販売されていた場合、このお弁当は元の値段(500円)の何パーセントなのかを計算します。
式)400÷500×100=80(%)
500円のお弁当が400円になった場合、80%の値段で販売されていることになります。また、500円が元の値段(100%)で400円(80%)となったので、やはり20%引きとなります。
最後に
下記にそれぞれの計算方法のPDFを添付します。自分が苦手な項目は必ず確認するようにしてください。また、模擬問題については、解答の⇒マークは概算した場合の数値です。正確な値で計算した場合と比較しても、そこまで大きく数値が変わらないので「いかに楽をするか」が重要なのが伝わると思います!
今回は以上となります。ありがとうございました!