欧州放浪記_9日目

パリ2日目。宿には日本人しかいない。朝晩コメが食える。
これまでの孤独な旅から打って変わって、安心できる場所を見つけることに成功する。初日はいわゆるパリの観光名所をぐるぐる回る。
パリの中心地はどこを切り取っても美しく、見るものすべてが新鮮で昨日の疲れやメンタルダウンが回復する。これが旅の醍醐味であるなぁと感じる。

夜は宿で飯を食う。世界1週旅行中のバックパッカー二人とジャーナリスと高校の講師と食卓を囲む。日本で5年社会人をしてきた自分の価値観とは全く異なる人たちが集まっており、大きな刺激を受ける。何が正解かは人に世て違うけれど、少なくともやりたいことをやって生きている人たちの目の輝きがまぶしい。自分はどう生きようか? 不満があるなら動け、日本に帰ったらより思い切って動いていきることを誓った夜になった。この旅の目的である人との交流によって生きている実感を得るという自分の目的が果たされたワンシーンであった。一方で、それだけでなく人との交流によって自分がこれからどう生きるか、自分のこれからを見つける機会にもしたいと強く思った。


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