欧州放浪記_10日目

今日はルーヴル美術館とモンマルトルの丘を訪れる。ルーヴル美術館は誰もが知っているような世界的な展示物がたくさんある。勿論それらを見て気持ちが高ぶるのだが、一方でそれらに感動ができるほどの知識や教養がないことにも気づく。内向きにならずもっといろんなことを学ぶ必要があることを思う。
こびりついた自分の感情に従った体験ができたときに感動を覚えるのであって、単にすごいと言われるものを拝んだところでそれほどの感動は得られないと知る。

次にモンマルトルの丘に行く。昨日から2日連続である。この丘を登るときの、坂のワクワク感と丘についたときの達成感でそこから見渡すパリの町並みの美しさに心を奪われてしまっている。また、丘の上の階段で開かれるミニコンサートの自然発生的なグルーヴがたまらなく好きである。生きている実感を味わう。

自分は人と音楽と自然、この3つのキーワードが人生において大事であり、これらがある方向に向かっていくことでジブンの人生を後悔なく生きていけるのだと確信する。

旅の目的は大まかには達成できた気がする。
多くのエネルギーを充電し、これからどう生きていくかさだまってきた気もする。
次は旅の終着地であるリヴァプールへ行き、東京へ戻って次の人生を始めても良いかと思う。

確かに行けていない場所はあるが、こびりついた感情に従うことが大事だと気づいた自分には、今は行かなくてよい場所なのかとも思う。

時間を大切に使って、ここで感じた無限の可能性と様々な価値観、それぞれの専門性とバイタリティ、これらを忘れずにいたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?