夏を閉じ込めて
作詞:コヨーテ
浴衣が嫌い
動きにくいし 暑いし
第一、恥ずかしいからね
友達に誘われた夏祭り みんな浴衣を着るから
つられて着てしまった
動きにくくて 周りは似合っていて
慣れなくて友達に 置いていかれそう
踵浮く砂利道 鼻緒が痛くて
見当たらないよ
君も来るって聞いたのにな
走り出したいくらいの
わくわく感を
どうにかしたくて 笑い合った
誰よりもこの夏を 噛み締めている
休み時間で見かけるより 遠い君に
声かけたくて 脇目に入れながら
照れ隠し友達に 金魚すくいやろう
流される帰り道
ハンカチなくして
うまくいかないよ
今日が終わってしまいそう
抑え切れないくらいの
始まる気持ち
どうかしてしまいそう 目を逸らした
何よりもこの時を 離したくない
ハンカチ渡した君の手を掴んだ
周りの音も景色も 入ってこない
まるで私の手首に掛けた 袋の中で泳ぐ
掬ったばかりの
閉じ込めた2匹の金魚のよう
走り出したいくらいの
わくわく感を
閉じ込めたくて まぶた閉じた
誰よりもこの夏を 噛み締めている
浴衣が嫌い
一番楽しい この夏が
終わってほしくないからね
ありがとう
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