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遺品整理をおわる(1)手放すものたち

 2000冊の本の整理は、結局、家から500mくらいにある古本屋さんに引き取りをお願いすることで解決しました。手放してしまうのが惜しくないかといえば、そんなことはないのですが、叔父の「読んでもらえる人の手に渡った方が良い」という言葉を聞いて、それもそうだと思い、手放すことにしました。
 様々なジャンルの本があったと思いますが、売値は均すと一冊20円程度でした。その他にもレコード、CD、家電などを売りました。レコードは一枚100円程度、CDは1枚5円程度でした。家電は製造から10年以内のものに値段がつきました、それ以前のものは引き取ってもらえませんでした。
 サブスクやYouTubeで音楽を気軽に聴ける時代に、情報は消費するものということですね。レコードなど不便なようにも思いますが、意外と欲しい人がということがわかりました。
 自分はといえば、好きなものといえば自転車、ラーメン、折り紙で、音楽は適当に聞いています。将来、手放したレコードが惜しいという気持ちになるかもという不安もなくはないですが、その時はまた買い直せば良いと割り切って良いでしょう。
 エアコンや冷蔵庫、テレビ、便利小物たちは、同じアパートに住む母の友人経由で、色々な人に貰われて行きました。様々な人に連絡してくれたこの方には大変感謝しています。

 人が作ったものでこの世に一つしかないもの、が結局一番手放しにくいものでした。絵や書は額装をばらし、保管しやすい形で取っておくことにしました。手作りのカバンや人形、アクセサリーなども袋に入れてとってあります。そのようなものを生み出すことが人生の中の一つの意義かと思います。もちろん生み出すものは情報でも構わないでしょう。情報であれば広く浅く、多くの人に届く可能性がある

果てしなくものや情報が溢れているように見える社会を漂う中で、自分にとって大事なものは何かということ考える良い機会となりました。

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