【漫画】戦隊モノレッドと戦闘員リーダーのラブコメ『恋は世界征服のあとで』(1巻)
こんにちは、ごみくずです。
そろそろゴールデンウイークですが皆さんご予定はいかがでしょうか?
有給とれば1週間以上休みがとれるので、旅行なんかもいいかもしれませんね。
さて、三回目の漫画のレビューは、戦隊モノのレッドと戦闘員のリーダーの恋愛コメディについて。
第三回目は『恋は世界征服のあとで』1巻から
【第1巻の個人的な評価】
※5段階評価で普通が3。数字が少ない程低評価。
なお、エログロ評価は低い方が安心安全です。
評価★5
エロ★1
グロ★1
この作品も1巻無料から知りました。
漫画雑誌は買わないので、新しい漫画を知るのは基本的にこのスタイルです。
表紙の絵とベタベタなタイトルがとても気になりました。
では早速見てみましょう。
あらすじ
第一話冒頭、少しぎこちなさが残る二人が非常に温かい雰囲気に。
服が戦隊ショーの衣装のようなので、地方の遊園地でのショー合間の休憩中なのでしょうか?
初々しいデートで、見ていてとても幸せそうです。
しかし、すぐ近くでは戦隊と戦闘員が騒然と戦闘中であり、とても殺伐としています。
あ、バイトじゃないのね…
戦闘員の女性は秘密結社ゲッコーの戦闘員リーダー、女王シリーズ「死神女王」。しかし普段は女子高に通う普通の女の子「禍原デス美」
そしてレッドは「ヒーロー戦隊ジェラート5」のリーダー「レッドジェラード」。しかし普段は筋肉バカの高校生「相川不動」
ただ、互いのコミュニティの人々や世間は二人が付き合っている事を知りません。(後に何人かに知られますが…)
万が一ふたりの交際が公(おおやけ)になれば、敵味方に分かれた二人はスパイの疑惑がかけられ、また世間の報道やバッシングも避けらず、互いに組織にはいられなくなるでしょう。
故に、二人だけの秘密にしなければならないのです。
ただ、二人は素直で常に互いを思いやり愛し合っており、逢いたくて仕方がない。
この点が、この物語の肝となっています。
とにかくふたりが魅力的
「ヒーローである前に恋人大好きなひとりの男性であり、まじめで明るいオタク彼氏」と「周囲からは恐れられているが、本当は社交性があり姉御肌で面倒見がよく、そして繊細で女性的な魅力が高い彼女」とある意味みんなのうらやむカップルで、二人の関係性は見ているこちらも安心でき好感がもてます。
この二人の人柄とこの物語の面白さが凝縮された第1話の不動告白シーンを見れば大方把握できるのですが、とにかく二人が飾らず、嘘をつかず、嫉妬も含めて相手を受け入れ、そして信じている所がとても素敵です。
「始めてだから作法が分からない。」
「互いに分からないんだから問題ない。」
と無理に格好つけるでもなく、等身大で今のときめきを楽しんでいる所が真摯で清々しい。
漫画に限らず、お話は屈折したほうが衝撃があり認知されるにはそちらの方が楽なのかもしれません。
しかしこの話の二人はそんな気持ちは在りません。
不動は正義のヒーローを志し、日々自問自答している筈ですから理解できますが、デス美さんは悪の組織にいるにも関わらず、一人の女性として、また男性の彼女として内面も外見も美しくありたい、という小さな幸せを欲している一人の女性として、人生を楽しんでいるように見えます。
そこには暗い影等なく、人間が「本当はそうやって生きていきたい」と思う姿を投影しているように思います。
ギャグもハイセンスで安心して読める
デス美は基本的に可愛くて尊い役回りなのですが、彼氏のマッチョ(不動)が天然で笑わせてくれます。
例えば、先般取り上げた、この作品の最初のクライマックスにしてこの作品の全ての魅力を詰めた「不動の告白シーン」。
ここにあるインスタのアカウント「proteinman(プロテインマン)」は特にツボに入ってしまい、暫く笑いが止まりませんでした。
そして、デス美との初デートでの不動
その他にも、今後印象的かつ誰も嫌な気分にならないハイセンスギャグが炸裂しまくるので、箸が進むように読み進めてしまいます。
デートの為に戦闘の場所を会議で提案
付き合っている秘密がバレないようにプライベートでの逢瀬にも注意を払っている、というのもありますが、一番の要因は「不動がスマホを持っていない」為、細かい連絡が取れず、暫く戦闘でしか会う事ができませんでした。
その後、不動もスマホを持つようになり、襲撃場所や登場場所を教え合ったり、襲撃場所を会議で指定したりと、仕事を装い楽しむようになります。
今後も度々あるこのやり取りに常に笑わされます。
ちなみに、当巻以降も時折情報が出てきますが、
悪の組織ゲッコーの資金源は、どうやら自組織の開発したエネルギー変換技術によるものと、それに関連した企業からの支援金なのではないか?と思われる節もあります。
ゲッコーは「人間から発せられる負の感情を「ネガティブエネルギー」に変換しそのエネルギーから怪人を生み出す」という特殊な技術を持っている為、ここからは憶測ではありますが、そのエネルギーを別の動力などに応用した技術を企業へ提供し、そこで得た収益や特許料、そして開発支援金など、企業側とのつながりも発生しているものと思われます。
戦闘員は全国展開で、社員寮もあるし、女王シリーズは係長・課長クラスでチームを持っており、みな同じ学校に通わされている。という事は、やはり上記の繋がりがあるのではないでしょうか。
という事は、ゲッコーは一つの法人であり、現地までの交通費は経費かもしれません。
なお、戦隊側の資金源は、企業広告出演や技術開発に対してのスポンサー料がメインの様です。
人気なのか、アニメ化しました
おそらく安心して見られる事と、デス美さんの美しさや不動のプロテインマンがアニメ化し易い、という事だったんでしょうか。
4巻しか出ていない時点でアニメ化されていました。
PVはこんな感じになっています。
個人的には少し恋愛に飢えたヲタクに寄せすぎな気もしますが…(笑)
アニメ第1話を鑑賞しましたが、テンポの良さもこの原作の魅力の一つなので、引き延ばしによりその魅力が失われなければいいなと思います。
例えば15分1話の2本立てとか、そういう見せ方でもいいのではと。
まあ、この作品の魅力の骨格は
①デス美さんが可愛いく、恋で成長し、更に意外な一面を見せていく点
②不動が実直で、背伸びして自分を偽ったりせず、デス美命な点
③魅力的な画力、コマ割り、テンポ
④プロテインマン
なので、アニメに関して言えば、私でも知っているような声優陣で固められているというだけで十分だと思うのですが。
漫画も今、ちょうど無料で読めますよ?
是非読んでみてください。
(2022年4月14日現在)
また更新しますので、次もお読みいただけますと幸甚です。
それでは良い一日を。
なお、コメントだけ有料にさせていただきます。
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