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幸せとは。自分の人生とは。

カンボジアに来て1年半。

「若いうちはがむしゃらに目の前のこと必死に頑張らなきゃいけない」

そんなことを胸にとにかく後先考えずに夢中になって頑張ってきた。

その中でやってきてやり切ったこと、やり切れなかったことがある。


夢中になれば、視野が狭くなり周りと温度差を感じて、いっぱいいっぱいになって近くにある大切なものが見えなくなってしまう。


成果や結果で周りの人に評価してもらえる世界に自分はなんとかしがみついて結果を出そうとしていた。


その結果、僕は今まで過程を見てくれて、どんな時も言葉にしなくても応援してくれた人や仲間を失いかけていた。


自分がまだまだ未熟で弱い自分がいて、素直になれない時がある。


「何かを手に入れたければ、何かを失う覚悟が必要」
今周りにいる人を失ってまでも出したい結果なのかと問われると、そんなことをして手にした成果や結果に、周りにいてくれる人は、どれだけの人が喜んでくれるのかなって思う。

今までの自分が求めていたものは1人よがりでみんなも幸せになれないことだと思った。

間違っていた。

今日村に来る途中、いつもよりバイクの速度を落としてみた。

綺麗な田園、商店の人の笑顔、真っ青な青空。
いつも通ってた道にはこんなにも素敵なものがあったんだと感動した。



日本で農業やってる時も、ちょこっと作業したら、ばあちゃんにすぐ休憩と言われて、バリバリやりたい気持ちの自分には「休憩が1番大事なんだがらなぁ〜」と言われたとて全然ピンと来なかった。

きっとばあちゃんは、休憩してる時本当に大切なことを知ってたから見る世界も自分よりも美しい世界を見ていたんだろうなぁ〜。



自分の中で分別がついたのかよく分からないけど、何が自分にとって幸せか、何を大切に生きていくのかははっきりとわかる。

大切な人と笑い合える時間、夜遅くまで語り合う時間、友達と酒を飲んで遊ぶ時間、どんな時間も最高に楽しく過ごしていたい。

すぐに今までのスピードを一気に減速させるのは難しいけど、川の流れのように早く流れる時も有ればゆっくりと流れる時を意識して、素敵なことを見落としてしまわぬように日々を愛でたい。

これからも好きなこと、やりたいことに挑戦し続ける。それは変わらない。

人生ってあっという間に過ぎていくのかもしれないけど、今あるものを失うことなくちゃんと握りしめて前に進んでいける人間でありたいと思った。

それが僕の本当の幸せであり、僕の人生。

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