フリートーク
「こんなん話して何になるんじゃ」って思ってしなかった話を積極的にするようになった。
めちゃくちゃ仲良い人にだけしてた「ゴリラのドラミングって手はパーだっけ?グーと見せかけてパーだった気がするんだけどそれもフェイントでグーな気がする」みたいな方向のそれ。
これまでは話に意義を求めてしなかったけど、わりと人から友達の友達の話を聞いたりするの楽しいし、
好感度の高い友人に対しては自分が自分に思うほど「くそどうでもいいから壁にでも話しててほしい」と思うことはないことに気が付いたので。
自分が好きな人間に対し、私は自分の好感度が高いものだと過剰な自信でイキリ散らし、
これからどうなるか分からない人間に対しても「おれはこういうやつだ」と牽制を図ろうとしたのである。
おもしろ人間みたいな扱いを受けることが増えた。
どうでもいい話までも共有することで信頼も深まるのかもしれない。
自分の中だけで思ってた不明瞭でどうしようもなかったどうでもいいことを知ってくれてるということは嬉しかった。
伝わってるのかは知らんし聞いてないかもしれないけど、言うことが大事だったのかもしれない。
単純に何話していいか分からないっていうのもなくなって楽になった。
フリートークとは完全にフリーだった。何もなければ話さなければいいし、どうでもいいこと喋ってた方がいい感じかなあと思ったら口を開く そういう人間になった。これが本当の…フリー…!
前に工場勤務していた時にギャルが突然「ウナギ食べたくない!?」って話しかけてきて心底驚いたことがあったけど、今なら気持ちが分かる。彼女はウナギが食べたかったんだね。それだけ。
心を開ける人も楽しく話せる人も増えた。
いきなりゴリラの話はじめてなんだこいつ?!と思った人たちは距離をおいてくれたのだろう。
もう今は学生でもないしクラスメイトに嫌われたりなぞしながら無理に過ごす必要もないわけで、あわなければ仲良くしなくていいし、好きな人間とだけ親交を深めればいいんだ。気付けてよかった。
いつも聞いてくれてありがとうな!
これからももっと沢山どうでもいい話をするよ。
お前ら!振り落とされんなよ〜〜〜〜〜〜!!!!
おわり
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