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廃墟みたいな駅地下/備忘録
Twitterに流れてきた日記。すごく好きだった。深い思考が特に。思わず心を動かされたけど同時に随分深く刺されてしまった。良くも悪くも心臓がいたかった。もう内容はおぼろげだけど、その時の痛みだけをふとした瞬間に思い出している。いい加減独りに耽溺しなければと思う。
夢野久作とか太宰治、江戸川乱歩とか、他にも色々読んだけど、文壇の大家が書いた到底原石とも思えない作品とか、6音下くらいのピアノの音みたいな作品とかを見ると無性に嬉しくなる。夢野久作が『ドグラ・マグラ』を十数年かけて完成させたとか、太宰治がファンの日記をほぼ引用して『女学生』を完成させたとか、苦悩もスキャンダルも含めて救いになる。崇拝。そういう作品を読んでいると、駄作を作っていく中で少し光る何かが生まれたらいいと思える。
先天性なのか後天性なのか、焦燥感。自分の悲しみは解像度が低い上にやたら悲劇的でたまらない。 下書き以外でみる文章がよそよそしくなるのはどうしてだろう。
雪の幽霊を見たかもしれない。 本当に。軒下に何か白いものが落ちてきたのに、見たら何もなかった。
閑話休題。
ぼろぼろのクレーンゲームが案の定壊れていた。 壊れてて、昔、親友とよくわからない廃墟みたいな駅地下に迷い込んだことを思い出した。
売店と、ぼろぼろのクレーンゲームコーナー、飲食系のお店だけがある無人の駅地下。白い柱の1つ1つに大きな鏡が張られていた。 友達がはしゃいで手を振ったら、合わせ鏡に映った友達達友達友達友達友達友達友達友達友達友達友達友達友…… が一斉に手を振りかえした。動画に撮ったのに、携帯が壊れてデータが全部飛んでしまった。 多分今も存在している。
30cmくらいのビルの隙間も。突き当たりを曲がったらぽっかりと発生した無の空間があって、大きな真っ青なアジサイが咲いていた。綺麗だった。駅の廃墟とアジサイは今でも時々思い出す。
前は最愛の彼女がいて
金髪ツインテールとピアスばちばちの地雷メイクで、八重歯がかわいかった。天使の生まれ変わりだったと思う でも恋愛不向きで、酸いも甘いもプレゼントも全部まとめて可燃ゴミに出してしまった。
師走は忙しすぎる。もう少しスローペースで、なんなら歩いてほしい。 師歩。