【【最終回】大富豪にはなれないかもしれないが幸せになれるらしい】冷蔵庫が勇者に協力して魔王を倒すゲームをやってみた⑫
前回までのあらすじはこちらから。
オセロたちに促されて、その場を離脱したウィリアム、ジョルジュサンド、冷蔵庫フリーザ、ベニクラゲの精かこ姫。
魔法で扉を封鎖したので、彼らを助けるために戻るということはできない、というか彼ら自身、俺たちが魔王を倒すためにこうしてくれたから、それは好意を無にすることになるんだよな。じゃあ俺たちにしかできないことをやろう、ということに。
これが最終パーティということだな。ウィリアムとジョルジュ・サンドはずっとつかまっていたから冷蔵庫とかこ姫よりレベルは低いものの、能力をあげるアイテムはあるし、普通に戦えるし一緒にいることでレベルが上がって普通に戦闘を潜り抜けることができて問題ない。グループヒーリングの能力があるウィリアムと、Twincle Star等会心率を上げてくれるサンドの能力、それに魔王のウサ耳と賢者の魔導書がある今、通常戦闘はもう楽勝。魔王城をすすんでいくと、見覚えのある光景が。
そうそう、この赤い宝玉でHPとMPが全快するんだよな。かつ、進んでいたら魔王の玉座。ただその途中で門番がいたよな、と。
言ってたら今回も出てきたー!!
門番って三人兄弟だったのか。つか、キマイラ妹って、あのライオンは女の子だったのか、そう思うと可愛く見えてきたな。四天王も…5人いたか、5人中3人が女子だったし結構男女比の割合が半々くらいの組織なのかな。魔王様の命ってことはもうバレバレなんだな俺らのこと。
ああ、地獄の門番ケルベロス、さすが長男、一番門番らしい。ここに来るまでかなり強い武器もアイテムも手に入れたからってのと難易度ノーマルだから苦戦しなかったけど、そういう意味で一番末っ子のオルトロスが一番苦労した。装備品限られてたし冷蔵庫の改造も初期あんまできなかったしな。
門番を倒して…さあいよいよ、一行は魔王城の最深部へ。
魔王の部屋の玉座の前の扉で準備する一行。
装備品は、冷蔵庫は装備できるものがかなり決まっていて、剣や槍や杖とかいうものは装備できない、ドラクエの武道家みたいな感じ。ウィリアムには聖剣ジュリエットと聖盾ロミオは必須なので、ワディの剣はジョルジュ・サンドに持たせることにした。かこ姫は魔法のメテオストライクやウォーターフォールのほうが強いからあんま武器は意味ない。
かつ、魔王のうさ耳もジョルジュ・サンドかなー…。これは魔法をリフレインできる優れもので、かこ姫は真似されるポジションのほうがいいし、冷蔵庫は装備できない。まあ兜は勇者アイテムないからウィリアムでもいいんだけど。
…サンドにしよ。うん、それがいい。
そうそう、とそれぞれ励まし合いつつ、ウィリアムがおもむろに、「ジョルジュさん、フリーザさん、かこさん」と口を開く。
ユアウエルカムだこのヤロー。実際ここに来るまで色々楽しかったしな。
と、さあ玉座で、魔王と対峙! 何か言ってやれウィリアム!
またかい(笑)
しかし、一回やられたけどまた戻ってきました、あなたを倒すために、とそこはハッキリ言うウィリアム。
まあたしかに、殺されることはなかったわけで。でも一生幽閉ってのも死んでるようなもんだしな、スマホとか渡してくれてるんならまた別だろうけど。
でも今度は聖剣と聖盾があるぜ、という冷蔵庫に「それがあれば私に勝てるとでも?」と余裕綽綽の魔王…こいつ、あまりこの武器を恐れていないみたいだが? その愚かさを身をもって知れ、と言われバトル開始。
聖剣ジュリエットで切りかかってもダメージは7とか。
相変わらず魔王は暗闇に包まれていて、こちらの攻撃が通じない。
ええー、経年劣化ってやつ?! いや、伝説の武器や防具って100年勇者を待ち続けてくれたりするじゃん、そういうの困る!
どれ、終わらせてやろう、と言われ、闇の力に包まれて、こっちは一切身動きが取れなくなってしまう。。
そこで、サンドが口を開く。「あなた、前言ったわよね、私の歌をずっと聞き続けたいって」
そして「さよなら電車」を歌う。あのアダマンタイトの洞窟の封印を解いた歌だな。
すると…何やら視界が変わってくる。
ジョルジュの歌が、聖剣と盾に力を与えた! アダマンタイトにも歌が必要だったように、武器だけじゃなくてもう一押し特別な何かが必要だったのか。
そしてウィリアムはこんな技が使えるようになっていた。よっしゃー行け、ウィリアム!
おおお、画面の色が変わったー! すげー視界が明るい! つか玉座の両端にワイバーン像とかあったんだな、せっかくイケメンなんだからこのくらい明るい場所にいた方がいいよ魔王!
そうそう、とにかく攻撃が通ること、ほんとそれ。魔王ウサウもめちゃくちゃ強かったけど、一応こっちの攻撃は通っていたから。通せるようになった今勝機は十分。
攻撃が通じるようになってからは通常戦闘と同じ。普通のボスよりは強いけど少しずつ追い詰めている感はある。
やったか?と手ごたえを感じたとき──。
お約束の「真の姿」、くるか?!
音楽も外見も以前よりずっと手ごわそう。つかやばいジョルジュ・サンドがかなり危ういHPになっていたんだが、急いで回復しなければと思っていたら、ふと誰かから声が。
…そ、その声は、黒猫ちゃんか?
うおおお、くろねこさんからお便り着いたー! こちらピスタチオですってかわええ(*´Д`) しかも登場BGMは君は冷蔵庫。モフらせろコラ、モフモフモフ。
かこ姫テンションうなぎのぼり。この魔王のグラフィックすげー怖いんだけど、黒猫とかこ姫見るとちょっと和む。
どっから話しかけてるんだ?と聞くと、
遠くを離れていても想いを届ける、そんな意味深なアイテムだったのか。5月ほんとあの小説書いておいてよかった。
「苦戦しているようですね」という黒猫に、「ああ、やっぱり魔王はツエーよ」と答える冷蔵庫。
(´;ω;`)ブワッ
大切なものを守り、かつ幸せに生きる。んーそうだな、幸せについて最近よく考えるんだけどさ、言語化難しくて。幸せになるにはメンタルの強さとか知性とか優しさとか関係してるなってなんかそれちょっと見えてきた、流石俺の黒猫。まあそれについては次の次の記事でなんか書くわ。
んで仲間全員のHPとMPが回復したー!! ありがとう黒猫ちゃん愛してる、帰ったらモフらせろ、モフモフモフ!
そして攻撃を続けているが、ボス戦らしく魔王はHPが高く、次々に全体攻撃をしかけてくる。皆が傷だらけになったころ…。
うおお、また俺の黒猫が助けに来てくれた?! モフらせろコラ、モフモフモフ!
え、ええええ?! ダンテ?! いや、これはこれで嬉しい! モフモフはいいけど!
生きてたのか! というと、「うむ、あのくらいで死ぬ私ではないさ」とのこと。当の奈落から逃げるために時空の裂け目を作って身を隠していた…ってえっ賢者って時空まで操れるの?
ドンマイ★ つかいいよもう生きてくれてたら! なんかダンテんちにコソドロ入ってたけどおかげでいいもの手に入ったし!
やっぱり魔王は強いようだな、しかしお前なら勝てる、と言ってくれるダンテ。
知恵と勇気と優しさの欲張りパックいただきました。
ダンテは岩壁を出現させてくれて、3ターンの間魔王の攻撃を防いでくれるらしい。たしかに、受けるダメージが1桁になっている、これは凄い。3ターン限定だけど助かる。
つか魔王倒すまでそんなチートボーナス続いたら勇者ダンテになっちまうからな、そこは空気読んでくれてありがとうw
しかしやっぱり魔王は強い。最後やっぱり難易度ハードに変えたから。攻撃を繰り返されてウィリアムが失神。そこで再び黒猫のしっぽから声が聞こえてくる。
兄さん無事だったんですね!というウィリアム。彼らはやっぱり無事だった、かつ、「魔王は強いか?」と聞いてくる。「はい、とても強いです」というウィリアムに、「では兄たちに手伝わせてくれ」というウィリアム兄たち。
あーうん、ウィリアムすげーもんな、一人でこんなすげーゲーム作ったり。
そういって兄たちは3ターン魔王の動きを封じてくれた、「ありがとう兄さん」と素直に感謝するウィリアム。
しかしやっぱり魔王は強い。難易度ハードにしたから。
3ターン後に攻撃がさく裂し、皆傷ついてかこ姫が失神してしまう。
いや、お前が大丈夫か。HP0になってたぞ。
え、奥の手? ベニクラゲの奇跡以外にも奇跡あんの?
何と、仲間全員のHPとMPが回復する、かつ3ターン無敵状態、エリクサーか!
可愛い(´・∀・)あ、そうそう、これが見たくてハードにした(笑)
しかしやっぱり魔王は強い。難易度ハードにしたから。
奥義祭りひゃっほー! ゴールデンフリーザってやつだな。基本特殊能力は3ターンまで、がお約束。
だが、そうこうしているうちに…。
うわ、嬉しい。ハードで勝てたの嬉しい。マジで死ぬかと何度も思う位攻撃でかかったから。
あーうん、本当それ。奥義祭りしないと死んでた、マジで。つか奥義見まくりたくてハードにした。
最後まで誇り高い魔王に、「魔王イーノット、あなたはとても強かった」と言うウィリアム。うん、ハード魔王めっちゃ強かった本気で、お世辞抜きで。
「ふふ、伝説の勇者に褒められるとは、悪い気はせんな」という魔王。…こいつら敵同士のはずなのに全く険悪じゃないんだよな。ただお互いの立場のために戦っていたというか。
「倒された私はまもなく消える運命、残された時間で一つだけ質問に答えてやろう」という魔王。
うわ、これ全部聞きたい。でも一つだけかー…。んー、一番気になるのは…三番目にしよう。
え…ちょっとその答え予想外。いや、ウィリアムが幸せになるのがって意味じゃなくて、魔王がそういうことを言うのが。
と思ったらちょっと何かひかっかること言われた。世界は支配しなくてもいいだろうけど大富豪になったりはできないかもしれない、とか言うのやめてあげて、ウィリアム金持ちになりてーかもしんないじゃん。上の兄ちゃんたちが成功してるみたいだし。
…いや、どれも魔王のセリフって気がしない。善意と祝福しかない。まあ大富豪になれないかもしれないってのはちょっとひっかかったけど、そこは魔王が見立てを間違った可能性も考えておこう、「かもしれない」だし。
しかしなんか心配になってきた、俺ら人違いで魔王じゃない善人を倒したりしてね? あ、本人が魔王だって言ってたからそこは大丈夫か。
つかそもそもこの人何も悪いことをしていなかった気がするんだが、冷蔵庫海に流した以外は。
んーまあでもいいよあれはそもそも俺らが喧嘩ふっかけたからだし、おかげで黒猫ちゃんにもダンテにもかこ姫にも会えたし、俺だけ閉じ込めてもらえなかったこととか、次に閉じ込められたところもバルコニー付きの部屋のほうじゃなくて牢獄だったとか、もうそういうの全然気にしてねーから。
と言って、「時空の羽ペン」を渡してくれる。
あーありがとうそこまで気を使ってくれて…って何故、彼がそういうアイテムを持っている?
しかしもう質問をする時間は残っていない。
「ありがとうございます」と礼を言うウィリアム、「では私は消えるとしよう」と姿を消す魔王。
「終わったな、じゃあ帰ろうぜ」という冷蔵庫。
真ベニクラゲの奇跡で真の姿になったかこ姫。あ、前のスクショ難易度普通モードのプレイのとまざってるから、ここまでのセリフの後ろ姿がたこになったり人間になったりしてるけど、ベニクラゲの奇跡発動前に魔王を倒すとたこモード、発動させてからクリアすると人間の状態になる。
と、ジョルジュが最後に皆に祝福の言葉をかけた時…。
おお、ウィリアム? 何か言う? 言っちゃう?
って俺らもかよwww
ウィリアムの言葉はこの「こんにちは、ウィリアム・シェイクスピアです」と「ありがとうございます」だけ読み上げ音声が入っている。
最後に魔王に言った「ありがとうございます」も、俺たちに言った「ありがとうございます」も…何ていうか、体温のあるありがとうございます、なんだよなー。
んーまあいいか、サンドとすぐにロマンチックな関係にならなくても、恋愛ゲームじゃねえし。帰るべ帰るべ。俺達には黒猫をモフるという大事な使命があるし。
ついに、帰途についたウィリアム。俺とかこ姫が扉の前にいる。うん、これは…いよいよか。
そうそう、時空のペンってやつ。魔王は何故これを持っていたんだろうか?
なんだろう、このいかにも俺が言いそうなセリフの数々。けっこう冷蔵庫のセリフ、俺が脳内でつっこんだのと同じようなことをこの冷蔵庫が言っていたりとかいうことがプレイしてて20回くらいあった。ウィリアムにはどっかで読心術でもされているのかもしれない。
隣のかこ姫ともお別れの言葉を交わす。
お前もだいぶ不思議だけどな、泉から出てくるとか金と銀のペンダント持ってたりとかベニクラゲ王族の血をひいているとかそれが真の姿とか。
幸せになる、かー。魔王もそんなこと言ってたな。
そして黒猫ピスタチオと別れの言葉。実は黒猫は流された冷蔵庫と一緒に旅をして、オルフェウスの竪琴を弾くために城に残らなければいけなかったからウィリアムと直接の面識はないんだよな。
そらそうだろうよww つか本…おっと、誰か来たようだ。
長男ウィリアムと次男ウィリアムな…つか本当に親はどう呼び分けているんだ(笑)「兄さん達は帰らないの?」というウィリアムに、次男曰く、
異界でも王様に頼まれるとか次男有能じゃね。長男は建築家で、やはり壊れた世界の立て直しに駆り出されるらしい。
この長男、つかウィリアム兄二人偉人すぎw 伝記とか出るんじゃね、ってあっもう出てるか。
そして階段の先にはジョルジュ・サンドがいる。「異世界に帰るのね」という言葉を交わし、悲し気なウィリアムに「ふふっ、そんな顔をしないの」と朗らかなサンド。
別世界の人と出会って恋愛した場合って、だいたいは元の世界に帰って終わりなんだが…何だろう、このジョルジュ・サンドの安堵させるようなポジティブさ。連れて帰るとか再会の約束などを交わさなくても、必ず会えるという予感を残してくれる。
そして、ダンテがはしごの前にいる。
賢者らしく労いの言葉をかけてくれるダンテ。
「元の世界のことだが、どうやらこの灯台がワープの入り口になっているらしい。元の世界に帰る準備ができたら上に登るのだ」とのこと。
へー、灯台ってすげー場所。たしかここのあの緑のベッドで黒猫が冷蔵庫を寝かせてくれていたし、いろいろな思い出がある場所。名残惜しいだろうが、ずっとここにいる…ってわけにもいかないもんな。
パラレルワールド物ってそのままその世界に居つく主人公もいるけど、戻る派と帰る派がいて、ウィリアムは帰るというのがここでは正しい、という気がする。
仲間たちへの挨拶も住んだ。さあ帰ろう。帰ったウィリアムのその後は──この動画から観ることができる↓
さすがに最後どうなったかまでプレイ日記で書くのはどうかなって悩んだけどネタバレについては今更だし、ゲームがプレイできない環境の方、一度クリアしてもう一度見てみたい人等はぜひ見てみてほしいって位爽やかなエンディング。
このエンディングテーマのBGM「僕たちは昔、鳥だった」、はウィリアムのユニット「空色チューリップ」でもかなり好きな曲。
うおおお黒猫ちゃん、こんなとこにいたのかよ、散々探したんだぞ、お詫びにモフらせろコラ。
モフモフモフ。
*FIN*(ゲーム総評につづく)