ストーリー・セラー/有川浩


2022.03.16


なんだかちょっと、キュンとしたかったので久しぶりに読了。改めて好きだなぁとなった。

勢いのある描写が、映像ではなくてイラストや文字で描かれているのがすごく好きなんだよな。

例えばside:Aの彼が彼女に恋に落ちた瞬間とか。
彼の、彼女の心情が、どちらも心臓がキュウと痛くなるくらい掴まれる。

例えば見開きいっぱいに並べられた文字とか。ひとつずつ、ひとつずつ、彼女や彼がわたしに降りてきたみたいに感情が乗ったまま読んでしまった。到底追いつかない感情ではあるけど。


しっとりと甘くてそれでいて残酷な2つの物語は、どちらも愛と思いやりに溢れていて、今のわたしには突き刺さるような痛みを残した。


わたしもこんな愛を注ぎたい。