人の振り見て我が振り直せ
今、話題の某県知事、表向きは誠実そうに見えて、部下の評判は悪い。
学歴あって地位と名誉を手に入れたんだろうけど、人としてのお付き合い、
組織のトップには向いていないのかもしれないが、本人は悪気なしの飄々とした姿勢でいる。
周りの気持ちがわからない=孤立している感あるけど、本人は気にしない。
だって自分は間違ってないし、この考え方しかできないから。
そんな某県知事を見る度に私が渡り歩いた田舎の中小企業のトップだった
人たちが頭によぎる。
今も実はそんな感じだったりする。
会長の息子である今の若社長は事情があって会社を突然継ぐことになった。
きっと本人は継ぐつもりはなく、何不自由なく育ち、
伸び伸びと自分の気持ちと時間を謳歌していたと聞いていた。
そんな社長はとにかくなぜか情がない。
某県知事が横柄な態度とよく聞いたがこちらも負けていない。
平気で遅刻するが、挨拶はしない。作業服も汚れていたり品がない。
暑い中、働いている社員を労うということはほぼしない。
自分が今まで何不自由なく育ってきたのは紛れもなく、今までの社員さんの功績。
それを忘れているようだ。
60歳過ぎのベテラン社員に平気で「お前」「あいつ」呼びしたり、
気だるそうな態度をし、「何言ってかわかんねーわ、あいつらのことは
ほっとけ!!」などとと高圧的に言い、のけ反り+腕組みで会議に臨む。
でもって自分より下の客が来てもメモも取らず相変わらず、のけ反り+
腕組みで話を聞く。
これ、厄介なのが入社してたった数年で社長になってしまってので、
自分が分からない、理解できていないことに自分から歩み寄ろう=聞こうとするのではなく、対して周りの説明が悪いと怒っているのである。
説明してようやく理解できたり、自分の認識が間違えていたと気付くと
「そういうことね」と言うだけで罵倒したことに対して謝ることをしない。
社員がなにかを報告や相談に行くと機嫌が悪いそうに話を聞き、
書類を見て訂正してもらっても字が汚くて読めず、「なんて書いてあるんですか?」と聞くと「それも理解できねーのかよ」と言う始末。
それもあって今の社長が就任してから次々と従業員が辞めた。
中には将来有望だった人、意見と信念を持っている人、そして今の社長が
スカウトした人がいたが、ことごとく辞めていった。
私はとても切なかったが、当の本人(社長)は「我慢が足りないだけだ」と
自分のせいだとは思っておらず、自分はちゃんとしていた発言を繰り返す…
(パパである会長はその態度と現状を見てもな~んにも助言や注意はせず)
どっかで見たなぁ~その感じ・笑
よく人に「なんでそんな会社、辞めないのか?」と聞かれるといくつか理由があるが、いちばんは今の仕事が嫌いじゃなく、誰かのためになっている
ことを少しだけでも感じられている点が大きい。
同僚も同じことを言っていた。
確かに一緒に働いている人はこの社長はじめ、めんどくさいお局や
そのお付き、大袈裟+うろうろしまくる天下りさんをはじめ、
会長と弟である同族系列会社の社長は、PCでゲームする・配信映画見る・
寝る・食べる・読書・スマホ見ると繰り返して帰る=出勤しても現場や他の支店にも行かない、なにもしないというおじいちゃん家でくつろぐという図を毎日見させられるが本人たちは全く気にしない上、息子たちもなにも言わない。
まぁ仕事してるこっちは切なくなるけど、この年齢ともなると割り切るのがいちばんだ。
で、パワハラじゃ~ん的な若社長も最近某県知事の件を見たからか?
毎日していた遅刻が少し減り、社員にも少しばかりものの言い方が
優しくなってきた。
閉鎖的だから今まで気づかれずにいただろうけど、どこで流出するか分からない危機感が出てきたのか?と思うくらい少し大人しくなった。
まぁあの報道見て自分のことだと感じてくれたらそれはそれでこちらとしては有難い。
まぁ知らないだけでうちのような高圧的で横柄な経営者のいる田舎中小企業とかって多いと思う。
なぜ世間が知らないという理由としては…
・田舎の中小企業は経営者マンパワーが普通であり、慣れてしまっている
・年齢や環境上、そこでしか雇ってくれない、勤めることができない
・お金のため
ということで大手や都会よりも学歴社会がまだまだ根強い田舎、中小企業。
なかなか働き口がない上、経験や技量があっても結局は学歴等で
篩にかけられ残ったのがこういう企業になるというのもある。
長年いる人や昭和の根性論を崇拝した人からすれば当たり前だし、それに
慣れているのでなんとも思わないらしい。
なので、長年勤めている社員やお局さんたちは自然と上にものを言うこと
という行動を自分の中から無くしている、滅相もないと思っている。
こういう中小企業を渡り歩いて、社会人になっていろんな人を見ていると私からするととんでもない社員もいるわけで…
図書館で偶然みつけたこの本のような人がめっちゃいる・笑
この本、面白すぎた。
やっぱり大手・中小限らずどの企業にもこういう人いるんだなぁって。
要は自己保身、自己愛が強すぎることと学ぼうという意欲のなさ。
特に最近は勉強はできるけど仕事はできないという人が多いとは思う。
私も仕事ができる方ではないが、仕事=気遣い、要領、優先順位なのだが、勉強は答えがあったり、解き方の順番があるだろうけど、
仕事はそれがない。
だからこそ、自分で考え、周りを見るのが大事だといちばんはじめに
入社した時に工場長さんから言われた。今、わかるなぁって思う。
マナーや気遣いの大切は、気持ちよく自分も周りも仕事ができる
ということ。
『人の振り見て我が振り直せ』ってよく言ったもんだわ。