【肺がん】入院しても腹痛をすぐには消してもらえなかった。便秘解消には歩くべし。
夜間入院ができ、この腹痛からもう解放される。あと一晩の辛抱だ・・と安堵したのですが、なぜか腹痛との長い闘いが始まります。あの時の思いはもう二度としたくありません。
腹痛の毎日で1日・1週間があっという間だった
痛みにおびえ、痛みがくれば悶絶し。その繰り返しで1~2週間があっという間でした。2週間位までは一日の大半がほぼ寝たきりで、正直当時の記憶はあまり残ってません。
何がつらかったって、腹痛が全然軽くならなかったことです。痛み止めは色々と処方してもらいましたが全然きかず、後に麻薬も使いましたがこれも効果を実感できず。「どうして効く痛み止めを処方してもらえないの?」と悶々としてました。
体の中で何がどうなってるの?
・腸の動きが鈍くなって便が滞留し、重度の便秘になっているようだ。腸閉塞にはなってないが、一歩手前
・ザーコリの副作用が今回腸へ強く出てしまったのではないか
とのことでしたが「こういう状態である」と言われるよりも、それを改善する薬を処方してとにかくラクにしてほしいんですが(泣)と思ってました。初めての長期入院で勝手もよくわかりませんし、なんだかフワッとしたことを言われたままでモヤモヤしてました。
ただレントゲン写真を見せてもらうと、腸の上のほうまで真っ黒に映ってました。(黒いのが便らしい)
具体的にどんな痛みだったのか。
生理痛もそうですが、痛みって波がありませんか?痛みが襲ってきて、痛みとバトルして、治まって、でまた痛みがやってきて・・の繰り返し。だから生理痛は痛くなる前に痛み止めを飲めば基本的な痛みは抑えられます。今回は入院して先生方の管理下にいるのだし、痛みなんてすぐに消える!と楽観視してました。
腹痛を表現すると、腸をゆっくり・ギリギリ・ギューッっと握りつぶされるような感じでした。(ただ入院当初の痛みもこうだったかといわれると違うかもしれません。もっと激しかったかも?)
本当にギリギリと痛いので声を出してうめかないと耐えられませんでした。先生に言ったら「婦人科系で何か心当たりは無いですか?」と言われました。
また痛みは朝昼晩いつでも突然やってくるし、一日に何回もやってきました。夜中だってやってきます。相部屋だったので声を出さないように頑張りましたが、いざ痛みがくるとそんな余裕は無かったです。同室の方々に申し訳ないと思いながら体を丸めつつ、うめいてました。
気づいたら完全絶食だった
気が付いたら完全絶食でした、入院当日から。食べる気力なんてなかったので絶食は全く気になりませんでした。薬を飲むために自販機で水は買って飲んでました。つまり、水以外の自力摂取は基本的にありませんでした。腕には点滴の管がずっと繋がってましたが、栄養分の点滴もきっとされていたんだろうな。長期間水分しか摂取しない日々は初めての経験でした。
入院して随分経ってからですが、同室によくお煎餅を食べる人がいました。おいしそうな音がするのを聞いて「お煎餅たべたい・・・」としょんぼりすることは、ありました(笑)
つらかったこと①-腹痛-
肝心の痛みどめなんですが、これがホントに全然効かなかったんです。カロナールも全然でした。先生にも言って色々とやっていただいたようですが、ダメでした。
でもその中に1つだけ、効果があった痛み止め(点滴)がありました。私の場合ですが50分位だけ持ちました。スーッと痛みが引いていくんです。どの痛み止めもダメだったので、効くものがあったことに安堵しました。後で聞いてわかったのは、この痛み止めは麻薬にあたるものだったそうです。〇時間ごとじゃないと使えないと言われました。
痛み止めって一回服用したら〇時間は間を空ける、等の制限がありますよね。上記の痛み止めも徐々に「どれくらい効果がもつか」が分かるようになってきますが、腹痛が発生して点滴をやってもらって痛みがおさまるなか、もれなくやってくる「薬が切れるタイミング」に戦々恐々としてました。
次の痛みがやってきたとき「あの痛み止め(点滴)をお願いします」と言っても時間をあける制限で使えず、私には効かない痛み止めを使われることも多かったです。痛みが時間をおいて来てくれたら良かったのにな。
だって時代は令和ですよ?腹痛なんて、ピュッと薬飲んだらシュッと治りそうじゃ・・ありませんか??
つらかったこと②-便秘-
食事はしてませんでしたが、薬は処方されて飲んでいました。薬は便を柔らかくするもの、便秘の薬、漢方薬などでした。腸の中で滞留している便を柔らかくして排出しやすくしてる。水分もとってくださいと言われました。
ただ便秘に関しても納得感が無かったのが基本的に「自力で出して」ください、なんです。出せるもんならとっくに出してますよー(泣)と声を大にして言いたい。すでに摘便ふくめ全て実施済なのです。それでもビクともしないのに「自力でがんばって」と。
時代は令和ですよ?便秘なんて、ピュッと薬飲んだらシュッと解消しそうじゃ・・ありませんか??それこそ便秘なんて市販薬でも色々出ているし。
つらかったこと③-腸をうごかす、腸にたまったガスを出す-
本当に少しず~つ少しず~つ便が出るようになってから言われたのが「腸にガスが溜まっている。ガスを体の外に出さないとそれも腹痛の要因になる。腸が動くようにがんばってみてください」というアドバイスでした。
1~2週間しても腹痛はまだあって、自力で腸が活発にうごくまでは復活できていませんでした。緩和チームの先生がお腹をマッサージをしてくださったのですが、大変ありがたかったです。とてもマッサージが上手い先生で、マッサージの際に「ガスが溜まってるね」と教えてくれるのです。例えばポコポコ言ってれば自分でも溜まってると分かるのですが、そういうのが無くても先生はマッサージすれば分かります。
腹痛は、腸がギューッと握りつぶされるような痛みであることを言ったら、腸が(鈍いけど)収縮するからその時に痛みが出てるのではないかと言われ、定期的じゃなかったり波がある痛みなことにも何となく腑に落ちました。
ガスを出したり腸を動かす方法にマッサージを勧められました。ただし軽~くさする程度なら良いのですが、もう少ししっかり目のマッサージをするとなると、角度からしても手に力が入りにくいのと、短時間になってしまいがちでした。
便秘解消に勧められたもの(薬以外)
・歩く
・腹部(腸)のマッサージ
・水分をとる
主にこれらでした。入院してるのに歩くってどういうこと?と思うかもしれませんが、歩くことで色々な筋肉を使うので便も出やすくなるそうです。具体的には、入院してるフロアを積極的に歩きました。その病院はナースセンターがフロアの中央にあって円みたいな作りになっていたので「〇周するぞ」と決めてグルグル歩いてました。病院の方針にもよってくるのでしょうが(今はコロナもありますし)その病院では、リハビリにフロアを歩いてる患者さんが一定数いたので遠慮することなく歩けました。また私は適当にですがベッドの上で軽いヨガみたいなのもやってました。
朝一番に水分を取るのも良いそうです。
-二話に分けました。次回編に続く。-