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ういういが体温をもって動き出すまで

「劇場版アクマゲーム 最後の鍵」 公開初日に観てきました。樹さんのドラマ出演発表から今日までの記憶をざっくり綴っておきたいと思って書いてみました。

※劇場版のみならずドラマ、原作のネタバレにも触れる可能性があります。ご注意ください。


まずは原作を読んでみた

そもそもドラマの出演が決まった時に喜んだのは私以上に夫でした。まさかの連載時からの愛読者・・ 夫からの猛プッシュもあり早々と読了しました。
樹さんが演じるという斉藤初が登場するのを今か今かとワクワクしながら読んでいたら完全にアクマゲームの虜になっていました。(それくらい物語が中盤まで進まないと出てきてくれない立ち位置なのです。)とにかくゲームの展開や心理描写が面白すぎる・・ ギャグ要素もちゃんとあるし嫌な登場人物も少ないし特に100話の番外編ストーリーが大好きです。実際に再現してほしい。

一方の実写ドラマでは、照朝27歳?照朝と幼なじみの初?と設定に動揺したのはもちろん、樹さんがあの斉藤初を演じるということに衝撃を受けました。(目力やオーラで言えばたぶん間宮くんの方が原作ういういに近いと感じたので。)
ちなみに原作の推しである潜夜くんが竜星涼さんなのは解釈通りでしたが、竜星さんの身長の高さにまたもや衝撃を受けました。だって潜夜くんには本来ビッグな相棒がいますので・・

ちなみに原作の終わり方がすごーく好きで、最後の最後でやっぱりこの作品には潜夜くんが不可欠だなって思うので気になる方は読んでほしいです。(というか早く潜夜くんを主人公にしたその後のスピンオフ作ってくださいメーブ先生。)

漫画を実写化するということ

原作ういういはスーパータフネスな男なので樹さんが演じるういういとはどちらかというと対照的なキャラでした。もちろん樹さんの演じるういういはとってもキュートで魅力的で大好きだったんだけど・・ あらすじの設定も含めなんとなく原作とのギャップは拭いきれないまま、まずはクールを終えたというのが正直な本音でした。
そして劇場版の発表へ。

少し余談ですがきっと劇場版にはなるだろうなという予感はしていました。だって原作がとてつもなく壮大なんだもの・・ ただ予想はトーナメント決勝手前までがワンクール、劇場版では決勝戦と先導者とのゲーム。そして潜夜くんの後ろ姿FOからの口元ニヤリで終わるビジョンを脳内で描いていたこともあり、想像よりも早く三単究明が始まってびっくりしました。

しかしながら漫画原作の実写化のハードル。かなり早い段階で実写化に向けて準備がなされていたようですが、いざ放送にあたってはタイミング的にも賛否両論があったんだろうなと思っています。
過去のポストにも書きましたが、どうしても実写では表現しきれなかったりセリフでは補足しきれなかったりで伝わりづらい部分や原作ファンには物足りない部分もあったんだろうなと。そこでメーブ先生が良い意味で茶々を入れたり疑問をぶつけたりしてくださったおかげで視聴者のもやもやを昇華できたんじゃないかなと思っています。あとは樹さんをいつもイラストでいじってくださってるのもなんだかあったかかったな・・ そんな紆余曲折を経て、ワンクール完走して劇場版が発表されたことに出演者や制作陣、関係者の皆さんに賞賛の気持ちでいっぱいになりました。間宮くんも言ってたけど今どきドラマから特別編の配信を挟んで劇場版なんてスケールの作品は珍しいですよね。

豪華キャストに最新のCG技術、怒濤の電波ジャックにコラボ番組、SNSでの告知も多く海外ロケまで敢行。これだけ気合いの入った作品に自担が名を連ねていることに有難いようなプレッシャーを感じるような・・ それでも完成披露試写会や舞台挨拶でのまみじゅり含め皆さんの表情をみていて大事な作品になったんだなと。丁寧にプロセスを見せてくれてありがとうね、とっても安心しました。

いざ劇場版・・の前に

10月25日朝イチの上映回を予約して準備万端!となったところで、Hulu特別編「アクマゲーム 新たな鍵」を観てないことに気が付き慌てて視聴しました。
実はこのストーリーを劇場版の直前に観れたことがすごくよかったと思っていて・・ というのもまずはういういの社長としての挨拶から始まるんですね。もうそこの立ち居振る舞いや表情が完全に時の流れや人としての経験値を物語っていて惹き付けられました。今思うとドラマ本編ではういういの悔しそうなしかめっ面ばかり見ていた気がするね・・
そして照朝たちとの再会を果たしてピザを頬張りはしゃいでいたかと思えば、帰国の真意を言い当てるところまで樹さん演じる斉藤初の魅力がぎゅっと詰まったシーンだったなと思っています。樹さんの言う「ドラマを通して成長していった斉藤初」の行動や思考の変化がじわじわと滲んできているのをひしひしと感じるお話になりました。

ちなみにとってもキュートなういういにもたくさん出会えて、ピザパーティーでゆかりんと一緒に踊ってるシーンではもう単純に「樹さん可愛い」で頭がいっぱいになりました。あれも公式TikTokで踊ってくれてよかったんだよ・・? あとは二重の円をみて「ドーナツ」と答えるところも守りたくなりました。ドーナツおいしいよね。

劇場版アクマゲームを視聴して

ここからのストーリーは原作には存在しないし、特別編の視聴直後ということもありワクワクしながら臨みました。冒頭の世界各地で暗躍している感じめちゃめちゃかっこよくないですか?スペイン語を話すういういは言わずもがな、ピアノの鍵盤に悪魔の能力を仕込むゆっきーに痺れました。五字戦闘の前に潜夜くんの超配達を見れたのもすごく嬉しかったです。ドラマだと発動するシーンあんまりなかったからね・・

なんといってもクレーシャに向かう途中のういういとゆっきーのやりとり。てっきりそういう感じ・・?なんて思いつつ、ういういは自分を犠牲にして2人を選ぶよ なんて言うんじゃないだろうな・・と予感していたら案の定。
そこからの冥王剣闘士のゆっきーのターンが本当に良かったです。GONGが流れて感動したというのもありますが、罪を背負うと決めたゆっきーがものすごく格好良かったです。直前にういういのカットが挟まれてるのも、黒田と蘭ちゃんがゆっきーの覚悟を受け止めて後押しするのもよかったですしね・・ だからこそラストシーンで2人からゆっきーに電話があったのもじーんときました。

そして推しの潜夜くん。ういういを犠牲にせざるをえなかったてるりんをガドが嘲笑うシーンで1番キレてたのが潜夜くんだったのがすごく印象的でしたね。いつも飄々としている潜夜くんの顔がどんどん険しくなっていって最後には怒りで満ちていたのがすごくよかった・・ というか、怒りはちゃんと腹の中に抱えている人間だけど今まではそれを表に出すと足元を掬われるような半生だったんだろうなと。だからこそ幼なじみ3人との関わりを通して感情を顕にできる「仲間」になった感じがして個人的には嬉しかったです。
劇場版とは関係ないですが、照朝と潜夜って名前が対になってるのがめちゃめちゃ好きです。ネーミングセンス良すぎんか。

あとね。あの99個の鍵を遺跡の穴に1個ずつはめていった黒田はすごいよ・・ 全部形違うんでしょ?労ってあげたい。

ういういが体温を持って動き出すまで

樹さんが斉藤初を演じるにあたって「原作とは違った初」を「あまり作り込まず自然体で」ということは何度も言及されていましたが、パンフレットを読むと監督までもが「あえて話しすぎないように」されていたということに驚きました。
原作も知っている樹さんだからこそ、年齢も立ち位置も性格さえも違う斉藤初に戸惑いもあったんじゃないかなとも思ったり・・ でも私には原作にいるような無敵の斉藤初になるまでの成長ストーリーでもあり、一方で冷血漢なういういに温かい血が通っていくプロセスのようにも見えました。

ブエノスアイレスでの戦利品を取り出し成果を語る姿。崩心とのゲームについていき黙って見守る姿。病院で目を覚ました照朝に一目散で駆け寄る姿。
冥王剣闘士では照朝の思考を瞬時に読み取り二の剣を出すことに躊躇しないどころか、照朝に対して早く壁を開けろと語気を強める姿。(しかも樹さん自身も当たり前の選択だったなんて言う始末。)
最後の再会で涙する照朝と悠季とはうってかわって、照れ臭そうな笑顔を見せる姿。
そんな行動のひとつひとつに樹さんの中のういういが強く逞しくなって、仲間と人類を救う選択ができたんだなと自然と涙がでてきました。(その覚悟を見たからこそ、2ターン目が終わって崩れ落ちる照朝と悠季からはただ嘆くのではなく、乗り越えようとする意志が見えてさらに涙がでました。)

樹さんだからこそ生まれたういういがいて、彼の表情や言葉や行動に心を動かされた人がたくさん居ればいいなと思っています。(私もそのひとりです。)どんな形でここまでくるのかどきどきもそわそわもしていたけれど、樹さんの新たな一面と素敵な作品に出会えて嬉しい気持ちでいっぱいです。そして樹さんにとってもこの作品が大切なものになっているであろう様子を見れることが本当に喜ばしいです。


出演者の皆様、関係者の皆様、撮影から数えると約1年に渡って素敵な作品を届けてくださりありがとうございました。

そして最後にずっと気になってたことがひとつ。
消滅したはずのういういが帰ってきた感動の再会シーン、樹さんの左頬に寝跡ないですか??????直前まで寝てた??????可愛いので良し。

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