サンリオオタクのサンリオ株主が考える、現社長がファンから受け入れられない訳
ピューロランドが春からのイベントの告知をしました。
で、これに対するファンのツイート(抜粋)は、
「サンリオキャラが見たいのに」
「サンリオに行きにくい」
「ピューロランドが好きな人が集まる場所に他ファンを呼ばないでほしい」
というものが多かったです。
サンリオの株価は上昇中
コラボレーションやピューロランドの来場者増加等々で株価は上がっております。チケット代が高すぎて株価下がってるディズニーとは違い。
ピューロランド内は新しいアトラクションも出来、ダンサーの方も増えるなど目に見えて盛況な訳です。そしてキティちゃんアニバーサリー。なのに、
どうして新イベントにファンが盛り上がっていないのか?
とお思いな方がいらっしゃるのではなかろうか。
それはただ単に春のイベントのイラストが不評とか一部ファンが気に入ってないだけ、とは言い難いと思い、大学時代から年に数回ピューロランドに通い、株も保持している私から見て気になる点を挙げていこうと思う。
①ハローキティ、ハローミミィ、ディアダニエル声優交代事件
以前、サンリオは「ハローキティチャンネル」というハローキティ公式チャンネル(上記のもの)にて、CG(言い方が微妙かもしれんが)&声優さんの声から作り上げたキティボーカロイド(言い方が微妙かもしれない)による、2次元で動くキティちゃんの動画を挙げていた。
それはコロナ禍の中、ピューロランドに来れないファンに向けて、サンリオファンに向けてのハローキティとファンのコミュニケーションの場であった。
キティちゃんはみんなからの質問にジョークを交えて答えたり、一緒に勉強をする作業用動画をあげたり、またキティちゃん(声優さん)による話題曲の歌ってみた動画も上がっていた。
がしかし、
それまで築き上げたキティとファンの交流の証であった動画は全て削除された。
ハローキティ50周年にむけて(表向きの理由?)
というのが、サンリオからの答えであった。
それなら、全く違うタイプの声優さんが声をあてるのか?それともまさか、キティボーカロイドが全てを賄うのか?などと噂されていた。
手紙一枚による声優切り(実際の理由?)
が発覚した。
これはキティちゃんの声を担当していた声優さんがブログにて明らかにしたもの。
普通の会社だとしたらあり得ない事だが、サンリオと声優さんがどのような契約を結んでいたのか、また声優さんの世界がどのようなものかは我々は分からない。ただ、
みんな仲良く(企業理念)
を掲げている会社としてはかなり違和感のある行動であった。
そして、声優さんがブログで驚いた旨を書いているということは、声優さん側から辞退の申し出があった訳でも、引退されるからという訳でもない。
えっ、じゃあなんで声変えるの?
とファン達がざわつく中、新しいキティちゃんの声に変わった。
変わったのだが、かなり旧キティちゃんの声に寄せているのである。
会社側の言う「50周年の新しい取り組み」と言うものより、ただ声優を変える為に50周年を使った、という方が納得のいく形になってしまったのである。
そして、YouTubeの動画が全て削除されたのも旧声優さんとの契約問題があるから、という大人の理由があるのかもしれないが、それなら今までハローキティチャンネルでファンとコミュニケーションをとってきたのはなんなんだ?と消化不良になってしまう。
本当ならファン達は「キティちゃんおめでとうー!!!」と50周年を純粋にお祝いできたはずが、この声優事件により微妙な空気感が流れてしまったのである。
👩声優が変わるくらいでそんな問題?
という方に解説すると、サンリオはアニメーションがある訳ではないが(シナモンや海外向け等は置いといて)、ショーやアトラクションといったピューロランド内において、ほとんどのキャラクターが声(担当声優さん)を持っている。
またメディアやSNS(最近だと歌ってみたなど)においてもこの声は共通である。
なので、ファンにとってはキャラの声というのはとても大切なのだ。
確かにグリーティングで子供が「どうしてクロミちゃん喋らないの?」と親御さんに聞いてるのをみたことがあるが、グリーティングは仕方ないんや。そこはファンも分かってるんだ。でも脳内の声はいつものキャラの声なんだ。
で、ピューロランドの顔、もといサンリオの顔であるキティちゃんの声が変わってしまうと言うことは、他のキャラの声も突如問答無用で変わってしまう可能性があるという事なのだ。それって怖いだろ。
長年愛されるアニメーション(ちびまる子ちゃんとかドラえもんとか)のように、亡くなられたとか、年齢による引退といったわけでもないのだ。それがよりにもよってサンリオがやる、というのがポイントだと思う。
②新規顧客獲得に伴う変化
ピューロランドもサンリオも、今まで応援してくれているファンの力だけを頼っていては経営を上向きにする事は困難である。その為新規来場者、また新規ファン(購入者)獲得を目指すのは当然の事だ。
ただ、これは私目線なのだが、今まで応援してくれていたファンの気持ちを置いてきぼりにしてやいないか?と思うのだ。
ピューロランドでの変化
私が大学生(約10年前)の頃、ピューロランドはかなり空いていた。平日であればフードコートに苦労する、という事はほぼなかった。
それどころか、案内をうろついてたらキャラクターがお散歩していて腕をくんだり手を繋いで写真を撮れたし、ショップが空いていたらダニエル君がレジ打ちをしてくれたりもしたのである(レジ前で手を振ってるのではなくちゃんと商品を袋に詰めたりしてくれていた)。
そして時は流れ現代。
キャラクターと触れ合える場所はオープン直後の知恵の木前、若しくはキャラクターレジデンスという施設、レディキティハウスだけになった。
👩混んできたんだから当たり前でしょ?
まぁ、当たり前ではある。
ただ、前なら(キャンディファクトリーとかでグリーティングをしていた時期)もっとファンとキャラが会話(コミュニケーション)を長々としていたのだ。
それが今や、整理券一枚につきカメラ1台までという制限付き。列も長いしキャラクターレジデンスで会えるキャラは限られている。
近年の総選挙で順位を上げたとはいえ、レジデンスでぺっくるとかけろっぴには頻繁に会う事が出来ないのだ。
グッズの変化
最近のオタク文化が一般化したことにより、「推し活グッズ」の売れ行きが高まった。
ピューロランド内にあるネームプレート作りもかなり流行った。
サンリオは多数のキャラがいるため、推しのカラーがほぼ必ず見つかるのも強みだ。
また男性アイドルだとスノーマンの渡邊くんが「シナモンに似てるとファンに言われる」と公言してたり、男性アイドルがKIRIMIちゃんを身につけてたり、女性アイドルがサンリオグッズを身につけていたりと、「◯くん/ちゃんが身につけていたグッズが欲しい」という新たな層からのグッズ購入者が増えているように思う。余談だが私の推し戦慄かなのちゃんはチャーミーキティが好きである。
サンリオが売れたから芸能人が身につけるようになったのか、逆かは分からないが、今までとは違う客層を集める事が出来たのである。
推しがいないサンリオファンは肩身が狭い問題
ピューロランド内のキキララトゥインクルツアーなどのフォトスポットでは、可愛い空間で推し(芸能人またはアニメなどの2次元のキャラ)のグッズを並べて撮影する人が増えた。
だが、その中で「サンリオが好きでサンリオキャラが推し」の人達の肩身が狭くなってしまった問題がある。
撮影スポットを映えスポットとして使用するのではなく、キャラクターを純粋に楽しむ人達が過ごしにくくなってしまったのだ。
先ほどあげたキキララトゥインクルツアーでは、キャラクターグリーティングがある訳ではないので、サンリオオタクが毎回ここで撮影をする、という光景はあまり見られない。いわば新規ファン向けの施設となっている。
また最近オープンしたシナモロールの小さな大冒険は、映像にある的にスティックをかざすゲームアトラクションである。
そしてこれも、新規ファンしかほぼ居ない。
筆者の来園日では、キャラクターグリーティング目当てが多い日(レアキャラがレジデンスに来る日)にはこのアトラクションはかなり空いていたのである。つまり古参が楽しんでいないのだ。当たり前なのだけれど。
この違和感はいつ落ち着くのか?
そしてこの問題達が起きた頃、社長がいちごの王様でもある旧社長から新社長(息子)へと変わった時であった。なので、ここでタイトルにも書いたとおり
新しい社長のせいだ!!
という意見が目立つようになったのである。
実際どうなのかは分からないし、じゃあ新規を諦めた運営をしたらピューロランドはかなり厳しくなるし、サンリオ社としても新しい商品を生み出せなくなってしまう。
ただ、ファンの立場としては、新規向けのイベントやグッズが目立つなという印象は拭えない。
このお互いのミスマッチをうまくすり合わせていくことができるのか。
私としても、大好きな歌舞伎でキティちゃん(特にダニエルの声はいまだに聞きなれない)の声に違和感を感じる度、なんだか寂しい気持ちになってしまう。
いったいどうしたらみんな仲良くの結果に落ち着くのだろうか。うーん。