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储小明
2021年3月14日 16:49
第三章コン~コン「どうぞ」「お邪魔します。今日は慌てて、手ぶらでやってきましたけど、伊江さん、お久しぶりです。お身体はいかがですか」 李鳴は呑気そうに黒い小型革製の箱を茶色の円卓の上に置いてから、箱から茶色のノートと黒い万年筆を取り出した。 「李さんか、お久しぶり。見舞いのものなんてどうでもいい。体なら、全然平気、大丈夫。そんなことを、それよりお前の言い方は相変わらず水臭いね。