最終章 音楽が言葉の壁を越える瞬間 B面
はぁ~
今日もまたあの憂鬱な点呼が始まるのね・・・。
まぁでも昨日は先生がB’zファンだということが分かったから、なんかとても気分がいいわ。
とりあえず、今日の点呼も手を挙げてなんとかやりすごすわよ。
いつものごとく律子ちゃんが納得いかない顔するだろうけど。
先生が来たわ。
今日も素敵よ♡ ふふふ。
「おっはようございまぁー---す!」
・・・・・?
なんだか先生、いつもよりテンション高い気がするけど・・・。
こういう時ちょっと嫌な予感がするのよね・・・。
「はーいみんなー!出席をとりますー」
〇〇さん! 「はい」
〇〇さん! 「はい!」
〇〇さん! 「はーい」
そろそろ私の順番ね・・・・。
うーん・・・・・
律子ちゃんこっちチラチラ見ないでよ・・・・・。
どうせ手を挙げるだけだから!
〇〇さん!「はい!」
〇〇さん!「はいはーい!」
「チョウさん!」
来た!
「チョウさ~ん。」
はぁ~・・・・。
わかってるって先生。
めんどくさいけど、手挙げます・・・。
「チョウさーん、ちょっとこっち見て。」
えっ?
えっ えっ?
なに!? そのマイクを持つような手は?
なんか力を溜めてる!?
「ウ・ル・ト・ラ ソウル!!!」
「ハイ !!!」(ノ゚д゚)ノ
しまったぁぁぁぁぁぁ!
つられてしまったぁぁぁ!!!
ああああああ・・・
なんて恥ずかしい (/ω\)💦
先生それは禁じ手じゃないのさ!
こんなのB’zファンじゃなくても
「ハイ」言っちゃうやつでしょ!
・・・・・・・・?
えーーーっ!?
先生泣いてるーーー!(・д・`*)ノノ
パチ・・・・
パチパチ・・・・・
パチパチパチパチパチパチ~わーーー
ちょ、ちょっとみんな拍手しないでよ!!
な、なぜスタンディングオベーション!?
大げさすぎじゃない!!!💦
くっ・・・・。
いやでもこの空気は壊しちゃいけないわよね・・・・
先生もすごく喜んでるし・・・💦
しかたない!
このままいくしかないわね!!
「あれ?先生! わたし今、ちゃんと「はい」言えたーー?」
「うんうん!すばらしいお返事でした!大変よくできました!」
先生・・・泣きすぎよ・・・・
でも泣いた顔も素敵よ♡♡♡
「テヘヘ・・・」
※心のツッコミ『テへへじゃないわよ私!』
まぁこんな先生のうれしそうな顔見るのも初めてだし、いっか!
・・・・・・・・・・・・・・・。
でも、これ明日から毎日やるのかしら・・・・・
さすがにそれはやめてほしいわね・・・・💦
しかたないなぁ。
明日からは普通に返事するしかないか・・・。
それにしても先生、私の名前が
『超 魂』ってこと知っててやったのかしら?
日本に来てから、ウルトラソウルってからかわれるから黙ってたんだけどなぁ。
しかもこの名前で、B’zファンとか・・・
ウケ狙いかと思われるじゃない。
あーあ
先生とライブいきたいな~。
完
これまでのお話はこちら。
第1章 A面
第2章 B面
第3章 B面続き
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