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海 ( sea )

はぐれた わたし
振り向いたら海があった
夕暮れ

カモメが泣いたけど
わたしはここから動けないよ
砂浜に貝殻が落ちてた

誰もここには来てくれない
それでいい
呑み込んでしまうから

人は足りないものを埋めたくて、欲しがって
冷たい海に足を入れる
濡れた砂の感覚を足が捉える前に
波は、

憂鬱なわたし
今日も堤防に腰かけて
満月

呑み込まれていく人の望みは
あぶくになって、消えていく

乾いたヒトデを部屋に飾ろうかな
彼は珍しそうに見るだろう

人は、
足りないものを埋めたくて、欲しがって
冷たい海に足を入れる

浚う波が与える意味を思えば
鳴りつづける鼓動に気づくだろう。


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18歳の時に描いた詞、曲です。
下記動画の39分からお聴きいただけます。

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