風の街のアルク

「わかったから今日はおやすみよ。もうつかれただろうし」

宿屋のセンデギが粒子に包まれたシーツを干しながらいう。

「わかった」

縁側の隣には丸い穴が空いていた。蛇は今日も見つからなかった