私たちの共同墓地を捨ててから私たちは心の中の太宰治を忘れてしまった 旅してからずっと拾遺を拾い集めている烏たちよ狩人の目で村を見ないで 共同の便所を共同の便器を幻想として抱きつづけるのか君たちは村を捨て 町を捨ててから私たちは心中した電線を跨ぎ飛び交う鳥たちにさよならを いうため