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ミニマリストが「手放してよかったもの」─洗濯機を使わない暮らしの発見
あまり手放したものにフォーカスをしたくない性分ではありますが、考え方をシェアするトピックとしては有用かと思い記事にしました。
物を減らし、必要なものだけで生活する「ミニマリズム」は、持ち物だけでなく考え方や生活習慣も変えるきっかけになりました。今回シェアするのは、私が「手放してよかったもの」──それは洗濯機です。驚かれるかもしれませんが、洗濯機を手放したことで得られた新しい発見と暮らしの工夫についてお話しします。
写真は前のアパートで撮影した洗濯機
なぜ手放したのか?洗濯機がもたらした悩みと再考
以前、私は縦型の洗濯機を使っていました。容量4.5kg、乾燥機能なしのシンプルなモデルで、最初は特に不満もありませんでした。しかし、ミニマリズムを取り入れるうちに、服の量が2~3日分だけになると洗濯が毎日の習慣に。これが意外と心地よく、自然と定着していったのです。
とはいえ、乾燥機能がないために洗濯物が乾きにくい日もありました。ミニマリストしぶさんを始めとする現代ミニマリストはドラム式洗濯機を所有していることが多く、次第に乾燥機付き洗濯機が気になりはじめました。しかし調べてみると、自宅の電気容量の問題で購入は断念。ここから、「そもそも洗濯機が必要なのか?」という視点で考え直すようになったのです。
手洗い洗濯という選択肢に出会う
そんなとき、影響を受けたのがミニマリストのShunsuke Living氏(当時の名前で失礼します)。彼は手洗いでの洗濯を日々行い、その実践的な生活を紹介していました。私も興味が湧き、手洗い洗濯を試すことに。初めは彼に憧れ、折りたたみバケツを使ったものの、手狭さや使うたびにバケツを洗って干す手間が煩わしく、しっくり来ませんでした。
そこで新たに参考にしたのが、ミニマリストのかぜのたみさん。彼女は洗面台で手洗いをしていたのですが、我が家に独立洗面台がないため、キッチンシンクを代用してみたところ、これが意外にも快適だったのです。シンクならお湯も出せ、必要な部分を念入りに洗えるのが大きなメリットでした。
手洗い洗濯のメリットと新しい生活リズム
手洗い洗濯を続けることで、以下のようなメリットを感じるようになりました。
汚れが気になる箇所を重点的に洗える:洗濯機に頼らない分、洗う順序や方法に自分なりの工夫を加えられる。
シンクの清潔が保てる:キッチンシンクを使うため、洗濯前に必ずシンクをきれいにする習慣ができた。
経済的な負担が軽減:私の住居では水道料金が固定なので、洗剤以外に費用がかからず、毎月の出費が軽減されました。
さらに、シンクでの洗濯は時間を効率的に使える点も魅力です。洗濯機にかけている間、他の家事ができるのは便利でしたが、手洗いなら短時間で終わるので、意外とスムーズに日々の家事が回るようになりました。
実際の工夫と使用洗剤の変遷
手洗い洗濯を取り入れてから、いくつかの試行錯誤を行いました。手洗いでは脱水が甘くなるため、部屋干しでもニオイが残りにくい「ナノックス」などの部屋干し用洗剤が役立っています。これにより、手洗いでも不快なニオイが抑えられ、洗濯物も清潔に保てるようになりました。
終わりに:不要を手放して気づいた新たな価値観
手放して気づいたのは、「必要」と思っていたものが必ずしも必要でないこと。洗濯機という「当然の家電」がないことで、手間や工夫が生まれ、生活に新たな楽しさが加わりました。私にとって、手洗い洗濯は単なる節約や効率の問題ではなく、ミニマリズムの本質に近づく大切なステップとなっています。
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