変化できる者
近所の牛丼屋さんでの話なんですが、そのお店は、以前は、店員さんがお客さんのテーブルまで、食事を運んでいたのですが、少し前から、店員さんの労力削減の為か、セルフサービスに変わりました。
入り口脇の自動販売機で、食べたい物の食券を買うと、番号が記入してあって、その番号が呼ばれたら、受取口まで行って、食券と食べ物を引き換えるというシステムです。
私がそのお店で食べていると、食券を買ったおじさんが、私の前の席に座り、しばらくしてから店員に「おい、食券取りに来いよ〜」って言い出したんですよ。
厨房から店員Aが出てきて
店員A:「申し訳ありませんが、当店はセルフサービスになっておりまして、番号が呼ばれましたら受取口まで取りに来ていただけますでしょうか」
おじさん:「何だよ、客に食い物、運ばせる気かよ!」
店員A:「………」
そうすると店の奥から店長らしき、店員Bが出てきて
店員B:「了解しました。出来上がりましたらお持ちします〜」
店の奥に行って店員Bが店員Aに耳打ちしているのが見えましたが、
おそらく、「あのおじさん面倒そうだからさ、料理できたら悪いけど持っていってくれる」って頼んでいたのではないでしょうか
その後、料理ができ、店員Aがおじさんの席まで食べ物を運んできました。
そして、しばらくして、そのおじさん、再び自動販売機のところまで行って、食券を買って席に着き、「お〜い、ビール頼むよ〜」と声をあげると、店員Aがビールとグラスを持ってきました。
その後、そのおじさんは食事が終わると、当然、食器やグラスを、食器返却口に返すはずもなく、そのまま店を出て行きました。
そのおじさんの一連の行動を見て、
かの、ダーウィン先生の『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』
という有名なお言葉を思い出しました。
あのおじさんみたいに、自分勝手な柔軟性のない人は、きっとこの先、生きていけなくなるんだろうなと思い、自分は、いくら歳をとってもうろくしても、あぁいう風にならないようにしなくてはなと思いました。