「汚くて」、「臭くて」、「ダサい」おじさん
先ほど、いつもの牛丼屋に行ったところ、年齢は4、50歳くらいのおじさんが、私の近くで牛丼を食べてました。
そのおじさんは、何日もお風呂に入っていないと思われるあぶらぎった髪と伸び放題の髭、ダサいブルーのTシャツに下はグレーのヨレヨレのスエットと汚れたサンダル、お腹は一体何が入っているのというくらい膨らんでいて、寄りかかるような体制で椅子に座りスマホをいじりながら牛丼を食べています。
そして、結構混んでいる時間帯なのにファミリー席を一人で占領し、よくわからない紙袋やビニール袋をたくさん自分の周りに並べて、まるでバリケードのようにしています。
もともと他人にあまり関心のない私なのですが、久しぶりに私の「この人、危険センサー」がビンビン反応しました。
視界に入れたくないのですが、気になって、ついつい観察していると、スマホの画面を見ながら一人でニヤニヤ笑っています。
全身にサブイボが「ザーッ」とたつような恐怖を覚えました。
しかし、考えてみると自分も会社員を辞めてからと言うもの、身なりにもあまり気を使わなくなっていて、散髪も滅多にしないし、ずっと同じ服や穴のあいた靴で出かけてたりしているので、他人から見たら、あのおじさんとさして変わらず、不快感を他人に与えているのかもしれないと思ったら、なかなか切ない気持ちになりました。
どんなに歳を取っても、お金がなくなって生活が厳しくなっても、「汚くて」、「臭くて」、「ダサい」おじさんにだけは、ならないように努力し続けようと改めて思いました。