見出し画像

2,000冊の本に感想文を書いているので、本の紹介をはじめます

はじめに

こちらのnoteにあるように、私はタスクの管理や活動ログの取得と、取得したログの整理と分析を生きがいにしています。

なんでも記録するのが大好きなので、今までに読んだ本も中学生以降はすべて記録してあります。

あと、読んだ本全てに、すこしずつですが感想文を書いてあります。

とくに16歳で高校を中退し紆余曲折を経て大学を卒業するまでの7年間は、人と話す時間より本を読む時間の方が圧倒的に多かったです。

また、読んできた本のジャンルは本当に雑多で、川端康成から宗田理、ポール・オースターからユッシ・エーズラ・オールスンまで、純文学と言われるものもあれば大衆小説に分類されるものもあります。時の洗礼を受けた本もあれば、時代を一瞬だけ彩って褪せていった本もあります。

その数、約2,000冊。

多くはない数ですが、少なくもない数だと思っています。
1人の人が読んだ本を感想文付きで書き留めてある量としては多いかもしれません。

社会に復帰し、連動して時間的な義務も増えた今では当時のようなペースで読むことはできなくなりましたが、少しずつ読んだことがある本を積み上げています。

このマガジンでは

このようにして少しずつ積み上げた本の中から、少しずつおすすめを紹介していこうと考えています。

週に2冊とか、3冊とか。

読書という行為は年齢が上がるほど、読書量が多くなるほど難易度が上がります。それまでの経験が体験に対する期待を上げることで、相対的に徒労に終わる確率を上げてしまうからです。

……言葉遊びはこれくらいにして、そんな読書迷子になっている、なりつつある方が「こんな本があったのか」「当時話題になったけど読んでなかったな」と感じて、今週読む本を決めていただけるようなマガジンを目指します。

はじめの3冊

さっそく紹介させてください。今回のテーマは「原体験」。
私の読書体験の初期に、新鮮な驚きを与えてくれた3冊です。

読むクスリ:上前淳一郎(1984)

読むクスリ 37: 人間関係のストレス解消に (文春文庫 う 2-46)

新商品開発の苦労話や成功譚、とっさのユーモア、人の心を打つ話等々、大会社の社長から家庭の主婦まで、さまざまなエピソードを集めた企業版ちょっといい話。(文藝春秋HPより)

1984年から2002年まで週刊文春で連載されていたエッセイ。小学生のときに、一緒に中国を訪問した同級生から進められて読み始めました。
物語ではない本というジャンルの原体験。「ウィット」という概念や「切り口」という考え方を、このシリーズから学びました。電子化されていないのが残念。

おまけ:万里の長城を登る同級生と私

雪国:川端康成(1937)

雪国(新潮文庫)

雪国を訪れた男が、温泉町でひたむきに生きる女たちの諸相、ゆらめき、定めない命の各瞬間の純粋を見つめる物語(Wikipediaより)

あまりにも有名な冒頭の一文からは想像できないほど、官能的な小説。書店でアルバイトしていたときに、女性の先輩から勧められた一冊でした。
下劣でない性の描き方もあって、それがノーベル賞に繋がったりするんだなあと、深く学んだ1冊。

おまけ:当時の1冊がまだ手元にありました

あやしい探検隊 不思議島へ行く:椎名誠(1985)

あやしい探検隊 不思議島へ行く (角川文庫)

北端のイソモシリ島でカニ鍋に満足しながら、国境という厳しい現実を知る。スリランカで純正ニッポンカレーの勝負に出たり、お説教島浮島に愛想をつかす。東ケト会の面々が心と足の赴くままに、さいはてや無人の島々にワッセワッセと出かけて行った、ユニークな探検記である。(本書より)

島に行き、焚き火をし、料理をして酒を飲んで寝る。こんなに楽しそうに生きている大人がいるのかと、衝撃を受けた思い出。しかもそれを本にして、それで食べていけるのか!と二重の衝撃でした。与那国島に向かうエピソードは冒険譚としてもすごく面白くて、思い返すとノンフィクションの冒険モノを読むようになったきっかけの一冊です。


おまけ:この本も手元にありました
おまけ:時折挟まれる写真が、また素敵

こんな感じで

おすすめするのが重くならない程度に、これからも本を紹介させてください。

また会いましょう!

いいなと思ったら応援しよう!