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ごあいさつ:暗号資産を騙る詐欺とLeonから学んだこと
はじめまして。Rinです。暗号資産を騙る詐欺事件に巻き込まれました。国際フレンド詐欺の一つではありますが、自分の仕事と関係があったことや、英語でのチャットができること、ブロックチェーンに関する知識が少しあったことが災いして、いつもの用心深さが働かず、振り込め詐欺に遭ってしまいました。
ショックで打ちのめされているかというと、まだまだ心に何かのバリアが働いているらしく、この事件の全容を知りたい、なぜ巻き込まれたかを知りたい、自分を分析したい、という気持ちの方が強いのです。そして、こんなパターンもあるから、皆さんに気をつけて欲しいというメッセージを送りたいと思います。「振り込め詐欺」は高齢者だけが対象なのではありません。イメージだけで、私は大丈夫なんて思わないでください。ビジネスベースの詐欺に巻き込まれたので、それなりに被害も大きいのです。
そして、この事件で私が手に入れたものについても書こうと思います。巻き込まれて良かった、なんて全く思っていませんが、学んだことはたくさんあります。詐欺に対する知識はもちろん、それ以外についても。
これから少しずつ書いていくことには、2つのテーマを設定しました。
1つは、詐欺の本質と気をつけたいこと。国際的な問題ですから、「Scam」を見出しにつけることにします。SNSの実態や暗号資産に見せかけた詐欺の仕組み、そして、警察、銀行、その他のやりとりも含めます。
もう一つは、Leonとのやり取りで得られたもの。Leonがよく使っていた「Cherish」を見出しにつけます。仕事の依頼のように見えて、いつの間にか入り込んでくるのですが、Leonはどこか観念していると感じたところなど、人間的なことを書きます。Leonの美意識や英語でのチャットで気づいたことも書きます。
背景と登場人物について説明するのが遅くなってごめんなさい。彼は、シンガポール人でLeonです。実業家といえるでしょう。私は、日本人でRinです。海外ともやりとりをする仕事をしています。アジア人の友人も多いです。ですから、2人のやり取りの大半は、英語です。半分くらい仕事の話をしていました。2人の名前については、プライバシーを考慮して、変更しています。2人の間で多数の写真が行き来しましたが、これもプライバシーを考えて加工します。雰囲気だけは損なわないように工夫します。著作権や肖像権にも気を配らなければいけません。Leonが気に入っていたバニー人形をアイコンとして使用します。写真では大変だなと思ったときには、ラフなイラストを用意します。Leonは、私がアートの活動をしていることを大変気に入っていました。
![ウサギ人形](https://assets.st-note.com/img/1675862455895-vRHqIoYHvP.png)
Leonの名前も職業もそして姿形もどこまでが本当かわかりません。しかし、他の詐欺師たちとは違うところがいくつもあって、Leonらしい美意識が、私を油断させたように思います。ビジネスパーソンとしても極上の人であったことも、Leonの生き方を私が惜しんでいることの一つです。「Cherish」のチャプターでは、少し美化していると感じられるかもしれません。しかし、そこにあった時間から得たものがたくさんあり、どんな苦難も糧にしてきた私の人生において、忘れがたいものになるでしょう。
私、つまり、Rinは、くたびれた中年の女性で、関西に住んでいます。読み進めていくと私の像がはっきりするでしょう。仕事の経験から、いろんな分析をすることが得意です。ですから「Scam」のチャプターでは、実務的なこともしっかりと書きます。
「5000kmと1時間」は、LeonとRinの間にある距離です。今のところ、これがゼロになることはありません。Leonは、日本移住計画を立てるにあたり、ぶつかった壁について話をしていました。それが事実なのか本心なのかよくわかりませんが、今、振り返れば、Leonはこの稼業について少し心に引っかかりを持っていたように思います。2人の心の距離は本当にゼロになっていたとも思えませんが、寄り添うことの意味を感じていたと思うことがありました。だから騙されるんだよ、と言われればそれまで。しかし、Leonは、「私もLiving personとして」、と、ちらりと心を見せたことが何度かありました。いつか、どこかでLeonとRinが本当に会えるとしたら、心のつながりはどうなるのでしょうか。2人のsoulは救われることになるのでしょうか。
これからの連載は、定期的に進めていく予定です。ただし、プライバシーに関することや、詐欺の本質がコントロールできないほどの問題が生じたときには、少しお休みをするかもしれません。国際的な詐欺の事件を見ていると、ときに容赦ないこともあるようです。その問題についても、書くことにしますが、ビクビクしながら書くことになるでしょう。リスクはゼロではないことが身に染みていますから、慎重にしていたいと思います。一方、ここが知りたい、ということがあればコメントをお寄せください。内容の充実を図ります。
それではよろしくお願いします。 Rin
<トップ画像は、Leonがくれたプライベートビーチからのショット>
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