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密室だった手術室を、オープンにした理由。〜相模原眼科院長のおはなし。

手術室にどんなイメージをお持ちですか?

手術を受けた経験のない方からすると
「ドラマの中の世界」、かもしれません。

実際に、手術を受ける立場になると
いつもと違ったメタリックな世界・大きな医療機器が入る部屋、
金属やモニターの音・・・
それはなかなか緊張度の高いものだと思います。

「ご家族が一緒にはいれたら、もっと心強いかもしれない。」
「患者様だって、その方が安心できるんじゃないか?」

そんなことから、私のクリニックでは、
手術室をオープンにしました。
つまり、誰でも、外から手術の様子を見ることができるようにしたのです。

写真左側が、クリニックおもてに面した窓。ここから中をご覧いただけます。柔らかいライティングや、木目のとびら、明るい壁紙など、患者様の緊張を和らげる工夫にこだわりました。

自分のクリニックを作るならぜひやりたかったこと

実は2023年10月に、シンガポールから本帰国をし、自分の眼科を開業したわけですが、手術室を公開することには、大きなこだわりと夢がありました。これまで当たり前だった、「手術室=密室」の概念を変えたかったのです。

一般企業でも、従来は一般社員と離れた場所にあった役員部屋を、クリアなガラスでオープンにする企業様が増えていますが、医療の世界でも、医療従事者と患者様の間を「ひらいていく」ことの意味を、ずっと考えていました。

いろんな人にメリットが生まれます。

①患者さま= 緊張感の緩和

例えば、白内障で手術する患者さまがいたとします。
手術前に、当院に通っていただくわけですが
通院されるたびに、この手術室を外から見ることができる。
だから、手術当日までの緊張感、当日手術室に入った瞬間のドキドキをやわらげることができる。実際に手術中ご希望がございましたら、お好きな音楽を流すことも可能です。

②患者さま+ご家族= ”見守る”手術、オープンな医療

ご家族の方は、術中、左の窓からずっと患者さまの様子、手術の様子をご覧になることができます。
閉ざされた場所で、医師とスタッフだけで進める医療ではなく、
患者さまの大切なご家族にも、きちんと見ていただく。
医療としては、あるべき姿と考えます。

窓をオープンにしての手術を希望される患者様は、実に9割。
「受診で通うたびに見慣れている部屋での手術、やはり緊張感が和らぐ」とのご感想も。
我々医療従事者も、外から隔てるものがない環境にて、より一層身が引き締まる思いに。

③地域のお子様たち= 生の医療現場を知る機会

私が医師になったおそらく最初のきっかけになったもの。
それは、母親と小学生の時に観ていた、救急医療の番組だったこともあり、
これから、地域・社会を担っていくお子様たちに、
手術の現場を見ていただくのは、私のひとつの夢でもありました。

身近な「小児科」などと違い、手術の現場は
医療と人がどう関わっているのか、ダイレクトに伝わる世界だと思います。
それぞれのお子様により、受け止め方は違うと思いますが、いろんなことを思い巡らせる機会にしてもらえたら、うれしいです。

お仕事帰り、学校帰りの学生さんにも、医療をより身近に、
興味を持っていただく機会になれば。

※もちろん、患者様のプライバシーを守ることは最も大切。
術前に、ご許可をいただけた場合のみ、
窓ガラスをオープンにしております。
患者さまが入室の際は窓ガラスはプライバシーガラスに切り替え。
また、手術中は、眼以外の箇所はドレープ(布)で隠れておりますので、
個人のお顔が外から特定されることは一切ございませんので
ご安心ください!!

手術ご希望の方をはじめ、医療機関、マスコミ、学校関係の方など、いつでもお問い合わせ等お受けしております。お気軽にご連絡ください。
👀クリニックホームページはこちらです👉 
相模原眼科

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