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初海外でぶっ飛び挑戦!世界各地のNGOでインターン活動

こちらの記事は2019年2月17日に別の媒体で書いていたブログを再投稿したものです。

こんにちは!ほぼ初海外で3カ国まわる大学生のYUKAです。

2019年3月末から1年間をかけ、ベルギー・デンマーク ・オーストラリアでインターン活動(滞在期間が短い所はボランティア)をします。


私の場合は大学を休学して行くのですが、書類の休学理由の欄に「留学と書いて良いのか、、、?」と毎回頭をひねらせています。というのも、12ヶ月間のうち学校へ通うのは2ヶ月だけですし、インターン活動が中心なので”留職”?となりそうですが、お給料は貰わないのでワーキングホリデーとも少し違います。ややこしいですね(笑)


色々な方々と話す中で、私の留学プランがけっこうユニークだと分かりました。そこで、ぜひ皆さんにも私の留学プランについて関心を持っていただけたら嬉しいです。 これから随時インターン活動についても、海外情報についても発信して行きます。

なぜ海外へ行くのか?

その理由は、留学が中学からの夢だった事が大きく関係しています。

残念ながら私は英語があまり上手く話せず、交換留学の枠に合格する事は叶いませんでした。そこで考えたのが、個人で自由に選べる海外インターン活動です。でも、インターン活動をするとなると日本でできることも多い為、「なぜ海外なのか?」を考える必要があり、自分のやりたい事探しが始まりました。


自分のやりたい事が明確になるまで1年、インターン先が決まるまでにさらに1年を費やし、気づいたら大学3年生が終わっていました。気になる団体を探し、メールでやる気アピールを続け、ついに「来てもいいよ」と言ってもらえるようになりました。


私は元から外国人問題に関心を持ち、特に難民問題を扱う授業を大学で受講していました。大学2年から学生ボランティアとして難民への理解を広めるワークショップ活動を全国各地で、3年からは難民のエンパワーメントに取り組むNPO法人でインターンをしていました。

日本でのインターン活動の詳細はこちら

2つの活動を通じて見つけた”やりたい事”は、「日本で難民への理解を広め、もっと多くの人に難民の方々の可能性に気づいてもらう」事だと強く感じるようになりました。

その為には、難民問題を勉強する事はもちろんですが、他者を理解する精神を学び、海外で行われている民間主導のダイバーシティや異文化理解へのアプローチを学んだ上で日本らしく取り入れたい!と思い、海外NGOでのインターンへ繋がりました。


行く国は、ベルギーに1ヶ月、デンマークに9ヶ月、オーストラリアに2ヶ月です。

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(留学プラン図)


ベルギー (難民シェルターで朝活!短期ボランティア編)

カ国目のベルギー首都ブリュッセルでは、サーブザシティというNGOで、食糧支援のアシスタントとして1ヶ月間ボランティアをします。主には、朝6時半からブリュッセル北駅の前で寝泊まりしホームレスとなっている難民の方々へ温かい食事を届ける炊き出しです。その他にも難民の方々が暮らすシェルターで掃除や食事の用意など手伝います。ここでは、祖国から逃げてきたばかりの方々の状況をきちんと知る事、そこから政府でも企業でもない市民が何を出来るかを私なりに学ぶ事が目的です。


デンマーク (北欧独自の教育機関で民主主義を学ぶ編)

皆さん、北欧独自の学校「フォルケホイスコーレ」って聞いた事ありますか?


近年、少しずつ認知度が高まりつつある教育機関です。日本語で説明しようとすると「大学の手前で、専門学校みたいなんだけど広範な学びが出来るテストがない学校」となり、皆さんの頭の上にハテナマークが浮かんでいると思います。

特徴は、試験や成績が一切ないこと、民主主義的思考を育てる場であること、知の欲求を満たす場であることです。加えて、全寮制となっており、先生も含めた全員が共に生活することなども代表的なフォルケホイスコーレの文化です。(出典: 一般社団法人IFAS)

つまり、テストよりも対話によって自分の意見を伝える事を大切にした「新しい概念の学校」です。

クローロップホイスコーレという学校に2ヶ月滞在し、「グローバリゼーション」「平和と紛争」「メディア」など様々な授業を取ります。ここでは、学問的な面から異文化理解への道を探ります。ちなみに自分で履修を組むスタイルです。


デンマーク (長期インターンから対話の力を学ぶ編)

まだまだデンマークに留まりますよ〜。

学校の後は、7ヶ月間にわたり現地のNGOでインターンをします。


クローロップホイスコーレ学校の留学生コースで、校長を務める先生が立ち上げたNGOクロッシングボーダーズで、対話プロジェクトや学校ワークショップ事業のアシスタントを務めます。


対話プロジェクトって聞いても中々イメージがつかないですよね?

具体的には、”ストーリーテリング(story-telling)”という、自分の体験やエピソードを物語として伝え異文化理解を促進するダイアログイベント事業です。ご飯を片手にアットホームな感じです。


対話によって理解を深める。簡単な事ではないですが、日本でそれが実現したらとても素敵ですよね。まずは、世界一幸せな国と呼ばれるデンマーク流のやり方を勉強してきます。


オーストラリア (国民栄誉賞ノミネート者にタスマニアまで会いに行く編)

ヨーロッパにいたと思ったら今度はオセアニア、しかもタスマニアまで行くの!?と驚いた方もいたかもしれません。私自身も夢じゃないかと疑う時があります(笑)


オーストラリアといえば観光地として有名ですが、歴史的に見ると英国の流刑地だった時代もあります。その中でもタスマニアは、最も極悪人な犯罪者が集まり、多い時には1000人以上の囚人が脱獄不可能と言われる監獄に入れられていました。暗い歴史もあるタスマニアですが、今日は大自然に囲まれ多くの動物保護団体があります。また、異文化理解教育で最前線に立つ女性活動家がいる地でもあります。

この度、オーストラリアの国民栄誉賞であるオーストラリア・オブ・ザ・イヤーのローカル部門にノミネートされた方の下で、インターンとして活動させて頂ける事になりました。


具体的には、アフェアラーワールドという人権NPOで、「ヒューマンライブラリー」という日本でも10年ほど前からある、デンマーク発祥の”ストーリーテリング(story-telling)を通じて他者理解を促進する”プログラムに携わります。企業や学校でも人材育成の一環として取り入れられているそうです。先ほどのデンマークの事業とは少し異なり、教育的な側面が大きいです。


日本でヒューマンライブラリーに参加したみたい場合は、「日本ヒューマンライブラリー学会」または「ブックオブりーふぐりーん」というサイトを見て頂けるとイベント情報があります。ほとんどの場合が無料で参加できるので気軽に足を運んでみてください。


最後に

活動全体を通して大切にしているのは、「”向き合う=対話”を軸に」という事です。何ごとも話すことから始まります。異文化理解への問題解決策を見つけてくるのではなく、異なる背景を持つ人と正面から向き合うスキルを身につけて帰って来れたらと願うばかりです。これから一年頑張って参りますので温かく見守って頂ければ幸いです。


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