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涙のあと

ここで涙をみせたら雰囲気を壊してしまう。。と思いつつ抑えられない。

涙をこぼしてはいけないと思えば思うほど、涙があふれる。

相手の気持ちを考えたら申し訳ない。泣くほど辛い訳ではないのに。。


私が涙を流す時は、たとえば心がグラスだとして普段は満杯まではまだまだなのに、感情がたかぶるとグラスの水位がどんどん増していきグラスから溢れた時に涙が零れ落ちる感じ。

辛いとか悲しいときだけではなく、嬉しい時もそう。感情のスイッチが入るのがわかるし、満杯になった時はさっきまでの感情ではなく、涙がこぼれそうなことをヤバいヤバい…と冷静な思考で考えているような気がする。


今日はある一言がきっかけとなった。その場では冗談っぽく交わしてみたものの、ちょっとしてグラスからドボドボ溢れた。全くの別件でよかれと思って行動したことが裏目にでたことも重なって、仕方のないことが自分の中で消化不良になって開き直って空気を重くした。子供のようだと自覚しながら。。

それでも時間は流れていく。パートに出掛けるまでに夕食の準備をしないといけないことに助けられ、玉ねぎを切りながら自分で玉ねぎが目に滲みると思うことにしようと思った。夕食を作っている時間の会話で落ち着きを取り戻し、いつもより深く話せて逆に気持ちの満足度は高くなった。

そして仕事から帰宅する頃にはいつもの自分。しかもおかずが一品増えていて、相手の気遣いを感じながら味わい深くいただいた。


時に私は相手の気持ちを自分で作り上げてしまう時がある。

おせっかいとわかりながら敢えて世話を焼いていることもある。相手がどんな選択をするかは自由だと思いながら嫌がられても仕方ないと思っていたのに『してくれた』と変化球で伝えてもらって優しい気持ちをもらえた。もしかしたら、これも優しい気持ちと勝手に作り上げているだけかもしれないけれど、幸せだと感じてる事実は現実のもの。


涙を流すから悲しいのではなくて、涙を流せるほど心が動いて幸せだと思えた涙のあと。

神様はきっと全てお見通しなんだと信じていたい。