『黄金のレガシー』ロールクエストの感想
『漆黒』『暁月』に引き続き実装されたロールクエスト。今回もメインクエストの進行には関わらない・AF装備の染色が可能になるのみ、というありがたい仕様だったので後回しにし続けていたが、戦闘系コンテンツが一段落ついたのもあり、先日まとめて終わらせてきた。
総じて、「『ギャグ時空』のお話だったら許せる(納得できる・楽しめる)部分もあったのかもしれない」が、だとしても違和感と不快感が大きいクエスト郡であり、これが何某かの進行に必須のクエストでなくて本当に良かったと思っている。
クエストのあらすじはとてもシンプルなもので、「悪の秘密組織を自称する集団が特殊な力を秘めた道具を盗み出し、それをもって各地で騒動を起こす。主人公は被害者らと協力し、道具の奪取と自体の収拾に向かう」というもの。『漆黒』や『暁月』のそれと同じテンション感で描けば、別段おかしなことにはならなかったと思う。
が、今作は導入からオチまで全てのロールクエストが謎にギャグ調で進む。なんで?????
過去、ロールクエストはメインクエストとほぼ同じリアリティラインで描かれていた。その前身とも言えるジョブクエストも、基本はそうだったと思う(戦士もLV60-70クエストこそコミカルな演出があるが、リアリティライン自体は他と大差なかったと思うし、LV30-60間はシリアス寄りだったと思う)。
そのため「特定のロールだけ妙にコミカルだったよねw」であれば長寿アニメのトンチキアニオリ回のように受け取ってネタにできたのかもしれないが、今回はこの枠そのものがキッズアニメのようなギャグ物語となってしまい、個人的には予想よりも期待を裏切られ、戸惑いや違和感が強く残る結果となった。
せめて導入クエストに事件屋クエストのような専用のアイキャッチやBGMが挿入されたり、のっけからいい意味で世界観をぶち壊してくれるキャラクターが登場して「今回は本編や過去のロールクエストとはリアリティラインが異なりますよ」ということがスムーズに理解できる作りになっていれば、今回はこういう方向性でいくのか…と納得はできなくても理解はできたかもしれない。
が、今回の導入クエストでは「ちょっと間抜けな人のやりとりをコミカルに描いている」ぐらいにしか受け取れなかったため、未だに今回のロールクエストが「書き手は事件屋クエストのようなギャグ時空のつもりで書いたが、それを読み手に理解させることができなかった」のか、「戦士のLV60-70クエストのようにコミカルな演出があるだけで、ギャグ時空のつもりでは書いていない」のか、判別がついていない。
もしもギャグ時空のつもりで描いているのであれば、敵役たちの動機のしょうもなさにはある程度目を瞑れる。〆のバトルが締まりの無いおちゃらけたBGMの中で繰り広げられるのも、敵が爆破してお空の星になるだのピヨピヨと目を回しながら捕まるだのといったくだらないオチにも理解を示せる。
ただ、それであっても何故この枠でギャグ時空を??という謎と違和感は残るのだが…。
また、ギャグやコメディ(=笑える・楽しい話)のつもりで描いているならば、敵役たちが起こす騒動はもっと素直に笑える内容にすべきだっただろうと思って仕方ない。
今回の敵役たちはそれぞれの私利私欲を満たすために騒動を起こしていくが、水源に強力な毒を流そうとしたり、目的達成のために邪魔となった人を殺害する(※これに関してはしれっとエクストラクエストで実は死んでいませんでした!をする可能性はある)のは、いたずら・悪ふざけ・八つ当たりといった言葉では済まし難い。
いい歳をした大人の敵役たちが倫理観に欠ける稚拙な言動をし、冗談では済まされない事件を起こしていく様子は、まるで迷惑系YouTuberのそれを目の当たりにしてしまったような強い嫌悪感があり、文字通り笑えなかった。
近く、パッチ7.15あたり?でEXクエストが実装される。
クエストをコンプリートしたい身としては読むしか無いのだが、どうせ自分には合わない話だろうと思うのでなかなかに気が重い。
願わくば、彼ら自称悪の秘密組織たちの物語が『黄金のレガシー』の枠内でケリがつきますように。間違っても爆破オチで生死不明だとか、隙を見て逃走!覚えてなさいよ~!と捨て台詞を吐いて次拡張へ続く…といったことになりませんように。
頼むで!!!!!!!!!!!!!!