『黄金のレガシー』ロールクエストをエクストラストーリーまで完走しての感想
※参考までに前回書いた各ロールクエスト完走時の感想記事はこちら
先日実装されたパッチ7.16にて、ロールクエストエクストラストーリー・黄金編が追加された。
事前に読み終えていた各ロールクエストのノリが非常に合わず、かつ報酬となるエモートにも心惹かれなかったため、もう読まなくてもいいのでは?という気持ちも大いにあったが、毒を喰らわば皿まで。なんだかんだで読了してきた。
物語のテイストは各ロールクエストと変わらず。〆のインスタンスバトルでは被害者らにしっかりと見せ場もあったため、各ロールクエストを楽しく読めた方なら満足のいく内容だったと思う。
まぁ、逆を言えば…なのだが。
とはいえ、合わなかった人間でも唯一やってよかったと思える点もあった。
それは本クエストの冒頭で、「各ロールクエストでしばいた幹部5人はきっちりと捕縛され、法の裁きを待つ身となった」と明言されたことと、首魁も〆できちんと捕まっている様子が描かれたことだ。
ロールクエスト黄金編では、敵集団が犯した・犯そうとした罪の重さに対して、その罰ともいえるインスタンスバトルがあまりにもふざけたノリで行われ、物語のオチもギャグのそれで終わっていた。自分はそのことに強い不快感と消化不良を覚えていたので、ここでようやく胸のすく思いができた。
また前回の記事の終わりにも書いたように、敵はなんやかんやで逃げおおせてしまい、次拡張でしれっと再登場してまた騒動を起こす…といったオチになることが最悪だと想像していたので、その可能性を潰してくれたことにも心から感謝をしたい。
逆にハッキリと良くなかったと感じたのは、結局敵によって殺された人は殺されたままだった(実は生きていた、といった展開が無かった)こと。
「狩人として再起不能になってしまい、隠れて療養している」とするだけでも成立する物語だっただけに、死人を出してしまったのはこの物語をギャグとして流す上で強いノイズとして残り続けてしまった。
そして良くなかった…とまでは言わないが、やっぱりそうか、とがっかりしてしまったのは、首魁が事を起こそうとした動機。
結局は自由と自分勝手を履き違えてふざけただけ。これがバカなりにみんなのことを考えてやったんだ!等であれば、やったことの是非はともかくとして、その気持には共感なり何なりができたんだろうに。ただの社会的常識がないバカに迷惑をかけられただけの不愉快な物語となってしまった。
バカがバカをやっている様子を楽しめないお前が悪いと言われるとそうかもしれないが、申し訳ないが自分は迷惑系YouTuberの動画を楽しめるタイプではないので…。
とかく、全体を通して「どうしてそうする」「これをするのであったら、こうしたほうが良かったのでは?」と感じてしまう部分が本当に多かった。
ギャグにしたいのなら、敵役たちが起こす騒動はもっと素直に笑える内容にすべきだっただろう。
騒動の内容をここまで社会的常識を逸したもので通すのなら、それをしても納得できる人物、例えばまだ常識が身についていない子どもなんかがしでかした方が納得できただろう。
敵役の人物像をリアルにいそうなヤバい青年~成人で貫くのなら、シリアスに描いたほうが単純な勧善懲悪ではない深いドラマが描けたのではないか?
そして人を笑わせたいのなら、「えーっと…。…それ、自業自得では…?😥」と読み手のみならず登場人物まで白けさせるのではなく、「ってそれお前が悪いんやないかーい!🤣」とテンション高くツッコめるような展開・演出にしてほしかった。
あらゆる要素がちぐはぐすぎて、ただひたすらに「滑ってる漫才」を見せられているような物語だったな、と思う。
遠い話になるが、次拡張のロールクエストはどういったものになるのか。
いやもしかしたら廃止になる可能性もあるよな…と思いつつ、今後に期待していきたい。