VRChatをやっているみんな、CubeICEを使おう
この記事は2024/9/13時点で書いています。
9/20 VCCのバックアップから復元する時の手順と注意点について追記
イントロダクション
みなさん、VRChat楽しんでますか?
Boothでアバター買ったり、アクセサリや衣装買ったりしてますか?
「もちろん!」と答えたあなたに別の質問をします。
ダウンロードしたもの、整理できてますか…?
ダウンロードフォルダにzipファイル転がったままになってませんか…?
Boothでダウンロードするファイルは、一般的にzip形式に圧縮されています。このZipファイルはWindows標準機能で取り扱えますが、正直なところWindows標準の機能はイマイチ手が届かない部分が多いです。
また、Zipファイルはあくまで配布の都合上Zipにされているだけで、解凍した後は単なるゴミになります。
このZipファイルがたまるのも結構な手間で、Zipのままダウンロードフォルダに転がしてると「あれ?これって解凍したっけ?」⇒「解凍して保存する場所見に行ったらもう解凍してた」のコンボが炸裂したりします。
そのため、現代においても圧縮・解凍専用ソフトを入れるのがベターです。
今回は数ある圧縮解凍ソフトの中でCubeICE(キューブアイス)の導入方法と設定について記載します。
このソフトのメリット教えて
さて、いきなり「黙ってソフトを入れろ」というと新手の詐欺っぽいので、このソフトのメリットを書きます。
なお、ここで書くメリットは「使ったうえで便利だと感じたポイント」なので、他のソフトにもあるよって意見は今回スルーします。
解凍時に元のファイルを消す機能がある
個人的に一番デカいメリットです。
CubeICEの設定画面に、「解凍後に元のファイルを削除する」というチェックボックスが存在します。
Windows標準の「すべて展開」もそうですが、圧縮解凍ソフトはあくまで「Zipファイルの展開」のみを行うことが多く、不要なZipファイルはそのまま残します。
CubeICEはZipを展開すると同時に、元になったZipファイルを削除する機能が存在します。
例えば、まめぱいんをダウンロードしてみましょう。
ダウンロード直後はこの状態です。Zipファイルだけが存在します。
Zipファイルをダブルクリックすると、以下のように解凍されたフォルダが表示されると同時に、元々あったZipファイルは消えています。
あとはこの展開されたフォルダを任意の場所に移動させるだけです。
このように、ダウンロードフォルダなどに不要なZipファイルが残存することを防ぐことが出来ます。
ただし、「この設定をしていると解凍時にファイルが消えてしまう」いうことを理解した上で、メリットを感じる方は設定してください。
例えばこの記事の主題である「ダウンロードフォルダがごちゃごちゃするのを何とかしたい」って場合には有効ですが、VCCのバックアップから復元する際など、そのままZipが消えるとマズい場合はZipを任意の場所にコピーしてそれをダブルクリックで展開するなど工夫をしましょう。
任意の場所と書きましたが、かつて書いた記事で言うなら20_UnityPackageとかが妥当でしょう。
ZoneIDを伝播させない設定が出来る
そもそもZoneID(ゾーンアイディー)って何?って人はこの記事読んでください。
Windows XP SP2で実装された機能で、インターネットからダウンロードしたファイルに自動で識別子(ZoneID)を付与して、実行する時に警告したりブロックする機能です。
セキュリティ的には良いことなのですが、これを起因としたトラブルもちょこちょこ見かけます。
CubeICEは解凍時にこのZoneIDを外して、PCに元々あったファイルのようにすることが出来ます。
本来は「Zipファイルを右クリックして、プロパティを開いて、画像赤枠の部分にチェックを入れてOKで閉じる」ってのを毎回しないといけないのですが、この工程を丸々スキップ出来ます。
便利な機能ですがデメリットもあり、ダウンロードしたファイルとそうでないファイルの区別をしなくなるので、セキュリティ的には弱くなります。
これをONにした際、解凍したものを実行する時はくれぐれも注意してください。
圧縮・解凍できる拡張子が豊富
対応拡張子が滅茶苦茶多いです。その数なんと28種類。
仕事に趣味と、長いことコンピュータ弄ってますが、そんな中でも見たことないような拡張子があったりします。入れておけばまぁ困らないでしょう。
他にも「Mac⇔WIndowsで文字化けしない」「ツールチップで中身のファイルを見る機能がある」とか色々ありますが、まぁ公式サイト見てもらうのが早いと思います。
本題:導入してみよう
ここからは導入手順を書いていきます。
とはいえ、普通のフリーソフトと導入はほとんど一緒です。
1.setupファイルをダウンロードする
まず公式サイトを開きましょう。
赤枠の「無料でダウンロードする」をクリックしましょう。
広告が出てきますがスルーして右上の×を押します。
ダウンロードが終わったら、cubeice-x.x.x-x64.exeを開きましょう。
監理者権限要求が出てくるので、「はい」をクリックします。
利用規約に同意して次へ進めます。
インストール先は特にこだわりがなければデフォルトでOKです。
スタートメニューフォルダーもデフォルトのままでよいです。
ユーザーマニュアルのショートカットのチェックは外しておきましょう。どうせ読まないので
次の画面が結構重要で、この画面は左上に"PR"と明確に書かれています。
つまり「ニュースアプリがあるけど追加で入れてみませんか?」と聞かれています。
ちゃんと文章を読んだうえで次へを押しましょう。
チェックを入れなくてもCubeICEはインストールされます。
あとは「次へ」⇒「インストール」の順にクリックしますが、インストールが終わった段階で設定画面が出てきます(親切ですね)
ここで設定を変えておきます。
2.設定を変えよう
ここで設定を変えます。
一般の項目は特に変えなくても大丈夫です。ファイル関連付けの機能がありますが、上手くいかないことが多いので後述の手順で設定します。
次に「圧縮」のタブを開きます。
ここは「保存場所」を「元のファイルを同じフォルダ」にしておきましょう。
次に「解凍」のタブを開きます。
ココが一番重要で、以下の通り設定を変えます。
「保存場所」を「元のファイルと同じフォルダ」に設定
「ZoneIDを伝播する(Mark of the Web)」のチェックを外す
「解凍後に元のファイルを削除する」にチェックを入れる。
ここまで終わったらOKを押して設定画面を閉じます。
そうするとセットアップは終わりなので、「CubeICEユーザーマニュアルを表示する」のチェックを外してOKで閉じましょう。
3.ファイル関連付けをしよう&使ってみよう
いきなり見慣れぬワードが目に飛び込んできた人もいると思います。
ファイル関連付けとは「この拡張子のファイルはこのプログラムで開きますよ」というWindowsの設定のことです。
WindowsはデフォルトでZipファイルをエクスプローラー※1で開くようになっているので、今回はこの設定を変えます。
まずは適当にZipファイルをダウンロードします。
今回も例に出したまめぱいんを使います。デフォルトのままだと、このようなジッパーがついたフォルダのアイコンになっていると思います。
Zipファイルを右クリックしてプロパティを開き、赤枠の「変更」をクリックします。
変更をクリックすると、「Zipファイルの規定のアプリを選択する」というウィンドウが出てくるので、この画面でCubeICEを選択して「規定値を設定する」をクリックします。
画像のようにZipファイルのアイコンと、プログラムの部分が変わったら設定完了です。「OK」をクリックしてプロパティを閉じましょう。
次に、Zipファイルをダブルクリックしましょう。
画面上に進捗表示が出て、終わると展開されたフォルダが開きます。
これから先、ダウンロードしたZipファイルはダブルクリックするだけでよくなります。
補足:VCCのバックアップから復元する時のやり方
VCCではボタン1クリックでプロジェクトの必要な部分をzipファイルにしてくれます。復元する際にもこのZipファイルを解凍すれば復元が出来ます。
ただし、上の方で設定した通り、「解凍後に元のファイルを削除する」にチェックを入れている状態で、ここのZipファイルをダブルクリックするとそのZipファイルは削除されます。
なにより、この場所はバックアップを保存しておくための場所です。
プロジェクトを作成して保存しておく場所ではありません。
削除を回避するためには、まず復元したいバックアップのZipファイルを右クリックして、コピーを選択します。
次に、プロジェクトの本来の保存先で右クリックして貼り付けます。
そして、貼り付けたzipファイルをダブルクリックして展開します。
こうすることで、元のZipファイルを残したままリストア(バックアップからの復元作業)が出来ました。
あとはVCC右上のAdd Existing Project(既存のプロジェクトを追加)を押して、復元したプロジェクトを指定すればリストアが出来ます。
まとめ
この言葉あんまり使いたくないけど、いかがでしたか?
ギミック導入や衣装の導入の記事は溢れるほどありますが、ダウンロードしたファイルの解凍に関する記事はなかったので今回書きました。
私見にはなりますが、ここ最近の配信者を起因とした新規増加ラッシュの過程で、「これまでパソコンで作業をやったことがない人」の増加をひしひしと感じています。
今回の記事は、これまで改変していた人だけではなく、そういった人にもフォーカスして書いたつもりです。