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空間企画 その2

この記事の続き

やり始めたきっかけは
誰かのためだけに明かりを作り続けることが窮屈に感じたからだった

どんなに自分がいいと思って作った明かりでも演出家に変えてほしいと言われたら変えなくてはならないのが舞台照明家である
仕事なのだからそれはそれでいい、そういう表現の仕方もあるのだなと黙って変えるだろう

もっと自由にやりたい。
ならば、好き勝手できるように作ろうと思ったのが始まりだった

大学の同級生だった美術家とスタッフだけ集めて何かできないかなと試行錯誤をしたのが空間企画という最初の作品である

空間だけでお客さんを誘導し、お客さん同士が影響し合う
演劇の舞台から客席への一方通行な表現の矢印が、空間だけだと観客通しで相互し合うと気づいたのだ
簡単に言うと客が変わると作品も変わるのだ

そういう作品をインスタレーションというというのは、実を言うとやり始めてからずいぶんと時間が経ってから知った
自分たちのやってることはなんだ?どうやって説明したらよいのだろうと調べた結果、空間芸術であるインスタレーションに行きついたのだ

つづく


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