議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書概要【Q 3-どんな効果が期待できるのか?】
※この記事は、ビー・エヌ・エヌ新社の書籍 Graphic Recorder —議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書 著者の清水淳子が、本を買った人、買おうか迷ってる方も、買いたくないけど気になってる方も、もっと多くのみなさまにグラフィックレコーディングの奥深い世界を楽しんでもらえるきっかけを作るために、P10〜26のイントロダクション8つのQ&Aを無料公開してみよう!という試みです。どうぞお楽しみに◎ 書籍の前書きは👉こちら
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Q 3-どんな効果が期待できるのか?
A-言葉だけでは齟齬が生じそうな場で、
相互理解を深めるための共通言語としてはたらく。
複雑な内容の話し合いの場で、お互いの考えが上手く理解し合えずに険悪な雰囲気になってしまった…。そういう状況をみなさんも経験したことがあると思います。
そんな時にグラフィックレコーダーが会議に入り、それぞれの「言葉」をグラフィックレコーディングすると、参加者の視点がひとつのボードに集まり、同じものを見ているという一体感と安心感が生まれます。バラバラの参加者が同じものを見るというシンプルな仕組みで、2つの場面でそれぞれの効果を生むことができます。
1-会議の最中で、対話の活性化を引き起こす
議論の内容をグラフィックに翻訳している状態をそのまま参加者に公開することで、まるで地図のように、「今何を話しているのか?」「自分の認識とあっているか?」など、現在地を確認しやすくさせます。また、お互いの考えがグラフィックではっきりと示されることで、場の議論が整理され、参加者全員の認識が揃い、自然と相互理解が深まります。さらにそのグラフィックを囲んだり、指を差しながら発言をすると、どの部分について話しているかが全員で瞬時にわかるので、齟齬が生まれにくくなります。
2-会議後に、第三者を巻き込む記録物になる
リアルタイムで描いたグラフィックレコードは、その後すぐに記録物(議事録)として参加者の振り返りに活用できます。どんなに長く複雑な議論でも、グラフィックで残せば短時間で全体像を思い出すことができます。またグラフィックレコードを写真に撮ってメールで送れば、参加できなかったメンバーや時間がない忙しいメンバーにも短時間で議論の全体像を伝えることができます。参加しなかった会議というのはどうしても他人事になりがちですが、一覧性があるグラフィックなら興味を持ってもらいやすくなります。
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