誰かに話すとラクになる
何かに不安を感じていたり、どうにもやりきれないことを感じたりしたときは、とにかく言葉にして吐き出してみることをおすすめします。
もしも、あなたの話を聞いてくれる人がそばにいればその人にお願いして聞いてもらうといいですし、そういった相手がいない場合は、誰もいない部屋の中で誰かに話しかけるように吐き出してみるだけでも違います。聞き役は、飼い猫でも飼い犬でも、人形でもいいかもしれません。(AIはおすすめしません。問題解決することが今回の目的ではないためです。)
大事なことは言葉にしてみること。
言葉にして出してみるだけで、心のなかに詰まっているものが取れた気がしますし、さらに吐き出された言語は再度自分の耳に入り、頭がそれを理解しようとするので、案外ちっぽけな悩みであったりや思い込みであったりすることに気づきます。心の中にあったときとは良い意味で違う認識になる可能性があるのです。
そのように語る私も、何か困難に直面したり大きな不安にさいなまれたりするときは言葉に出すようにしています。たとえば、お風呂で入浴中に一人でひたすら話す。(傍から見ると、心配されてしまうかもしれませんが、私にしてみれば入浴中に好きな歌を口ずさむのと相違ありません・・・笑)
そして、「がんばったよね」「不安だよね」と目の前に自分がいるように声をかけます。
ところで、紙に書きだすとよいということもよく聞きます。
声が出せない事情がなければ、私はあまりおすすめしません。
というのも、紙とペンが必要な時点で、それをやるための準備が発生するからです。準備が必要となると、それが億劫になることがあります。
書くことが好きな方は良いと思いますし、いつでもどこでもペンと紙が用意されていればいいと思います。
PCやスマホに入力するというのも一つですが、気がそれる要素がたくさんあり、これもおすすめしません。(ブログや日記としてその作業が習慣化されているのなら別です)
普段の私は他者の相談を受ける側に立ちますが、相談者から、
「話をしただけですっきりしました」
「話を聞いてもらえたことが収穫でした」
と言われることはよくあることです。
私は本当にただ「うん、うん」とか、「そうなんですね」と聴いているだけなのですが、それだけでも相談者としては心が軽くなることが多いようです。話すことで思考が整理され、相談者が自分で解決策を見い出すことも珍しくありません。
というわけで、悩みや不安、心配事が尽きないときはとにかく言葉に出してみる、できれば誰かに話してみましょう。聞き役がいなければ、壁でもペットでも物にでもまずは吐き出してみることをおすすめします。
※一人で話すことは、ある意味で応急処置です。一人で抱えないことが大事で、少しでも辛いことがあれば専門の窓口へ相談される方が良いと思います。