『しかのこのこのここしたんたん』というゲーム
キャラの魅力は一切解説しません。
アニメ『しかのこ』から環境を抽出する試みです。
できる限り余分な文章を削ってコンパクトにまとめた短い文章なので、
なんじゃそりゃ?な方も一度読んでいただけると幸いです。
ざっくりとした環境
ここではシカ🦌を平和の象徴として捉えます。
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鹿乃子のこ・・・街じゅうの人間を🦌パワーで洗脳して環境を制覇し、虎視虎子らを振り回す。
虎視虎子・・・数少ない正気の人間。鹿乃子の領域にツッコミで抗うが精神は疲弊。
虎視餡子・・・鹿乃子の領域に洗脳されない異教徒。
馬車芽めめ・・・鹿乃子の領域に影響を受けすぎてシカを目指す大衆の特異点。
猫山田・・・数少ない正気のツッコミ役だが、チョロいため鹿乃子の領域に影響を受けがちな半凡人。
燕谷&狸小路・・・鹿乃子の領域に影響を受けるが、JKらしく柔軟。
1.鹿乃子のこ
「街じゅうの人間を🦌パワーで洗脳して環境を制覇し、虎視虎子らを振り回す。」について。
鹿乃子のこは鹿と人間のハイブリッドという異様なキャラクターで、リアルな鹿が蔓延る意味不明な世界観を創り出した張本人です。
平和ボケに逃げたい大衆(説教じゃないヨ…)の多くは鹿乃子の🦌領域にあてられました。
虎視虎子や猫山田のような勝つこと大好きな人間を皮肉る形で領域は機能し、本作でも彼らを振り回してツッコミを誘発、精神をすり減らします。
弱点はウイルスと死。
精神的に余裕でも病気はどうにもならないし、死はどんな生き物でも怖い。
暴走族総長になって力で人の上に立っても、生徒会長になって気持ちの良い承認を得ても、病気に罹ってキツくなったらそんなのどうでもよくなるし死んだら終わり。
OPの歌詞にもあった「シカになりたけりゃ険しい道だゾ」の通り、
真の平和ボケは死を意識する過酷さがあってこそ
です。
2.虎視虎子
「数少ない正気の人間。鹿乃子の領域にツッコミで抗うが精神は疲弊」について。
虎視虎子は過去に暴走族総長にまで上り詰めた過去を持ち、現在はその黒歴史を隠そうと優等生を演じて、生徒会長の座を勝ち取るほどの人間です。
承認欲や物欲が強く地位と名声を欲しいがままにする虎視虎子は、鹿乃子のこという隕石が落ちてくる前は環境暫定トップでした。
弱点は鹿乃子のこ的なキャラ。
シカでもある鹿乃子には人間の常識が一切通用しないため、人間だけの世界でブイブイ言わせていた虎子の強さ、つまり元ヤンという怖さも生徒会長というブランドも効かない。
鹿乃子の領域内で正気を保っているツッコミ役という神経症である分、精神は疲弊しがち。
ですが、
鹿乃子的な価値観で虎視虎子を過度にキャンセルしようとするべきでない
とも言えます。
体育祭でのムーブを見ればわかるように、彼には人の上に立つにふさわしい責任感があるからです。
虎視虎子的な人間からの恩恵を忘れてしまうことの危うさがあります。
3.虎視餡子
「鹿乃子の領域に洗脳されない異教徒」について。
一般生徒たちが鹿乃子の領域に洗脳されているところ、餡子はお姉ちゃん信者であるため、鹿乃子の影響を受けない異教徒としてのポジションに君臨しました。
「お姉ちゃん以外どうでもいい」
というシンプルな信念のもと、リアルな鹿が街中を歩く異様な世界観を肯定も否定もすることなく、姉と一緒にいたい理由のみでシカ部に入部。
鹿乃子が環境を荒らしまくっても動じずに、餡子には目的に向かって邁進する芯の強さがあります。
弱点はしいて言うならば姉。
あまりにシスコン過ぎて精神的な余裕を失い他人への加害に走るメンヘラシーンが多く見受けられるため、鹿乃子の影響を受けずとも、姉関連に限り情緒不安定なヤバいタイプの人間であることには変わりません。
4.馬車芽めめ
「鹿乃子の領域に影響を受けすぎてシカを目指す大衆の特異点」について。
アイドルとして鹿乃子を崇めるモブが大量にいる中で、唯一本気でシカを目指そうと生まれた特異点が馬車芽です。
もともと田舎者で自然との距離が近いキャラだからこそ、シカである鹿乃子との親和性が高かったのもあるでしょう。
自身をヒト以上シカ未満と称するなど鹿乃子の領域に影響を受けすぎていますが、餡子と同じ狂信者タイプであるため、既存のルールさえつっぱねる芯の強さがあります。
つまり、
皆の憧れ虎視虎子的な人間のパッケージや年功序列に一切なびかない性質
ということです。
弱点は頭の足りなさ。
馬車芽と餡子は両者とも信じるものがある自我の強いキャラではありますが、二人だけのシーンになると決定的な差異が浮き彫りになりました。
信念だけで突っ走るため、リスクを考慮できない危うさや周りが見えない視野の狭さがあります。
5.猫山田
「数少ない正気のツッコミ役だが、チョロいため鹿乃子の領域に影響を受けがちな半凡人」について。
皆の憧れ虎視虎子を目の敵にして生徒会長の座を狙う副会長。
競争で人の上に立つことが好きな虎子と同じタイプであるため、基本的に鹿乃子の領域が展開された世界観でも正気を保つツッコミ役です。
シカし虎子との決定的な違いは、鹿乃子という存在に半分呑まれてツッコミを忘れてしまうチョロさにあります。
鹿乃子の常識外れな言動のオンパレードに効いて自分が信じていた正しさを見失ってしまう自我の弱さ。
猫山田が虎視虎子に勝てない一因は、彼女が半分は凡人なところにある気がします。
6.燕谷&狸小路
「鹿乃子の領域に影響を受けるが、JKらしく柔軟」について。
限界のこたんファンである燕谷が鹿乃子のツノをモチーフにした変なグッズを持っていたのを、狸小路が見て「それかわいいねー」と言うシーンがあります。
猫山田が(なんじゃその意味不明なグッズは…)と内心ツッコミするほどの異物を「かわいい」で済ませちゃうJKらしい柔軟さが垣間見えました。
ですが、ツッコミ役でない時点で鹿乃子の領域に呑まれている証左であるため、大衆の中のあくまで一例と位置付けるべきでしょう。
さいごに
アニメ『しかのこ』が面白いのは、各キャラの魅力とそれらが織りなす環境、力関係にある思っています。
今回は主観的な目線でキャラの魅力を語らずに、環境について考察しました。
各キャラの魅力については既に書き殴っているので、よろしければ。