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【虎視餡子】の余裕あるカッコよさ



おねえちゅわんっ💕



エントリーナンバー3,高テンションで実の姉に直球すぎるラブアピール、ネットやらではクレイジーサイコレズだの言われていた、近親相姦をいとわない重度なシスコンのこしあんこさんが


カッコいいだって!? どこがやねん!


そりゃ、彼女の内には微動だにブレない真っすぐとした芯があるからだよ。


おねえちゅわんっていう教祖を狂信しているからこそ、教祖に比類するパワーを持つ鹿乃子のこが展開するカオスな空間に洗脳されることもなく、神経症ツッコミみたいに反発することもない。

マジで

「お姉ちゃん以外どうでもいい」


という芯が一本通っており、その安定しすぎて逆に怖い精神性は余裕に満ち溢れている。




「手が滑った。」
真剣に鹿乃子の話を聞くギャラリーとは対照的に、冷めた表情を見せる。

お姉ちゃんに会えるから気味の悪い謎コミュニティ・シカ部にも入部するし、シカ部に入っても鹿乃子には興味ゼロなので塩対応、なんといっても最終話でせんとくんに敗北しかけた鹿乃子が勝敗を有耶無耶にするような詭弁を垂れたときの表情と言ったら!

虎視餡子は最初から狂っているからこそ、みーんなが鹿に狂った世界では正常なんだよ。
餡子のように正気を保つ人間は姉である虎視虎子と猫山田もいるけど、正気すぎる彼らのようにツッコミはせず、メリットのためなら狂気的な世界さえも何ともなしに受け入れる柔軟さがある。

「自分とお姉ちゃん」だけの世界が強すぎて、外界の影響をほとんど受けない安定した精神性は自身の欲望に忠実に行動するがまま。
シカ部なる謎コミュニティに所属しながら「これでお姉ちゃんと一緒にいられる時間が増える…💕」というメリットをしゃぶりつくすしたたかさ。


血の繋がりを表す紫色の瞳と、ベクトルの違いを表す髪色。

人生ならぬ鹿生ゲームでは虎子が皆からの承認を得る人気者アイドルを目指したのに対し、餡子が弱肉強食な自然界で他の動物を従える支配者を目指した。
このように、虎視虎子とは違ったベクトルでの強さを感じる。
虎子は富や名声を欲する強欲だが、餡子は他人からの承認に興味はなく、リアルでは強欲が姉一本に向いているんだな。


さて、そんな虎視餡子のカッコよさはそれだけにとどまらない。

ここまで聞いて「ばしゃめだって自我強いじゃん」とお思いの方もいるだろうが、違う違う!

餡子はお姉ちゃんのことしか考えてないように見えて、他人に対する優しさがちゃんとあるんだよ!!


第10話、ばしゃめから一緒に田植えしましょーとの誘いを断った餡子だが、しばらくして静かな部室に突如鳴り響く炊飯器のタイマー、(なんか知らんけどご飯炊けた…)。
田植えに励むばしゃめが帰ってきたときの労いとしておにぎりを作り振る舞った。

この「せっかくだし作ってやるか」という

余裕のある優しさ、

気まぐれで自分のリソースを他者に還元しようとする姿勢がイカしてる。
先程の鹿生ゲームで動物たちを従えていたし、支配者たりえる器の持ち主かもね。(あくまで支配とは「支えて配る」ことね!)

普通ならドン引きするほど愛が凄すぎるシスコンだけど、他人が見えてないわけではないんだ。
9話の体育祭でも、まあ姉からの頼みというのもあるが、他のキャラと違って唯一真面目に仕事をこなしていたし。


こいつの弱点ってお姉ちゃん以外ないんじゃないの...


って思うくらいのダークに強烈なエナジーを感じるし、個人的には鹿乃子と同じくらい好きなキャラ。


ある日世界が鹿の蔓延る狂気的なフィールドに変貌しても、ほとんど通常運転という芯のブレなさに憧れを抱いてしまう・・・・・・・・・。

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