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【文化】「市谷の杜 本と活字館」に行ってきた!

今回行ってきたのは市ヶ谷駅から歩いて10分ほどの場所にある「市谷の杜 本と活字館」という場所。
ここでは活版印刷の歴史や製本に関する情報を知ることができる博物館のような施設です。

この建物は元々大日本印刷株式会社の前身である秀英舎の市谷工場の一部として利用されていた建物でした。現在はタイトルの通り本と活字館として活用されており、印刷や製本などの技術を伝える施設として活用されています。

施設に入ると1階には活版印刷に用いる文字、「活字」を作る工程や道具などが展示されています。母型と呼ばれるものを作り、それを元に鋳造することで活字が完成するそう。

今は当たり前のように文字を電子的かつ大量に入力し、手軽に大量印刷が可能ですが、昔はひとつひとつ文字を集めて印刷していたということ。こう考えると文字ってなんだかありがたい存在…!
大量に並ぶ活字から必要な文字を探し出して文章を作り上げるという作業、なんだか途方もない作業のように感じますね。

この施設の1階には印刷所の光景を再現した場所があるため、実際の現場を覗いているような気分になれます。ここには大量の活字が溢れんばかりに並んでいます。
一体何文字の活字がこの場所に存在しているのだろうか…?

同じく1階には実際の卓上活版印刷機を用いてしおりの作成体験ができるコーナーがあり、実際に自分で体験することができます。スタッフさんが丁寧に説明してくださり、卓上活版印刷機の仕組みについても知ることができました。
しおりの柄は後述する企画展に合わせたもの。インクは完全に乾くまで数日かかるという昔ながらのものでした。

そして2階に上がると見えるのが企画展コーナー。この日開催されていたのは「ようこそ魅惑の書籍用紙の世界」という企画展。その名の通り書籍用紙に関する企画展で、写真に写っている様々な書籍用紙は実際に手に取って触れることができます。(〜2025年2月16日)

つるつるした用紙もあればざらざらした用紙もあり、触り心地を比較するのが面白かったです。

約60種類あるこれらの書籍用紙は持ち帰ることができます。また、持ち帰りたい書籍用紙(各1枚まで好きなもの)と表紙・裏表紙・用紙の一覧表をまとめてその場で製本してもらうことができます。普段は見ることができない製本の様子を見ることができて面白かったです。(肝心の製本する機械の写真を撮り忘れていました…)
もちろん、各1枚ということは全種類頂くことも可能です!

これ、びっくりするのが入館料・企画展ともに無料ということ。本が好きな自分にとってはこういう施設が無料で見学できるということだけでも驚きですが、さらに紙の見本帳まで頂けるといのは驚きでした。

2階には他に印刷や製本を体験することができるコーナー(要予約)や購買コーナーなどがありました。今回は突発的に行ったので特に予約はしていませんでしたが、また機会があれば体験するために再訪問したいところ。
ということで今回は12月上旬に訪問した「本と活字館」の紹介でした!

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