あだち充にハマった。何回目だろうか。 前回、あだち充が(自分の中で)ブレイクしたのは小学生の時だったか。「クロスゲーム」と「タッチ」を読んだ。 「タッチ」は言わずと知れたあだち充の看板作品であり、青春野球漫画の金字塔。個人的には「クロスゲーム」の方が好きだったが。 その後、タッチの続編的な性格も持つ「MIX」もしっかり新刊を追い続けた。 しばらくブランクが空いた。「MIX」の発刊ペースが落ちたのもある。僕の中であだち充は再びブレイクした。「H2」という作品で。 あだち充
「ねぇ君、君には30年後の未来、想像できるかい?」 星先輩は読んでいた文庫本から視線を外し、ふとそう尋ねた。視線は問を投げた僕ではなく、窓の外を捉えている。 「どうしたんですか急に」僕はノートパソコンから目をあげた。 「それ僕が応募する月面社文学賞のテーマですけど、星先輩も応募されるんですか?」 本は読む専門の先輩が文学賞のテーマに触れるとは珍しい。 「ほほぅ、文学賞のテーマだったとはね。君が最近必死になってそのテーマについて考えていたのはそのためだったのか」 そこで
ずいぶん書きはじめてから時間が経ってしまったのだが、アニメのレビューを挙げたい。 アニメのレビュー自体は初めてだが、私もよくネットでアニメのことを調べるときにレビューサイトではなく、単体のレビュー記事をチェックすることが多い。 この記事がそんな同士にとって灯台のようなものになって欲しいなんて。 過小評価された名作「凪のあすから」 今回取り上げるのは「凪のあすから」である。 Twitterなどで検索をかけてみればわかるだろう。 この自粛期間のおかげで確実に再評価の波が来て
最近あんまり上手くいっていない。 在宅して何かするのは1ヶ月以上前からやっていたと思う。 だけど、本当に充実した日だった!と胸を張れるような生活を送っていない。 常に自分に胸を張れる日常を送っていろ、とは言わないが、自分を恥じてしまうような日常を送るのは精神衛生上、良いことではない。 ここで簡単に私の生活を振り返ってみよう。 8時 起床 9時 勉強 10時 朝飯 11時 グータラ 12時 意識がない 13時 意識がない 14時 勉強? 15時 グータラ 16時 グータ
この頃、ブログやnoteの形式を借りて、文章を書く回数が増えた。 その中で、文章を一回読み返してみると「これもしかして自分の文章読みづらいかもな…」と思い、少し悲しくなったので今回のnoteの反省文を書いてみようと思う。 反省ポイント① 「一文が長い」これあかんな、と思ったのは調子に乗って一文を冗長に書きすぎるところ。 本当に一文が長い。 noteやブログなんて、考えてみれば家の椅子に座ってじっくり読むなんて人はいなくて、大体通勤中のスマホとかで流し読みが主流のはず。
先日、20数年かぶりにローマ教皇が来日したそうだ。 教皇というのは、大体各地でタメになるスピーチをされるそうで、今回も被爆地広島と長崎を訪れて、平和に関するスピーチをされていた。 そこで少し話題になったのが、教皇が「日本の難民受け入れ」の訴えを行ったことへの、とある住職の反論である。 「隗より始めよ」 まあつまりは、「あなた方のところから難民を受け入れれば良いじゃないですか」という話なのだが、正直言ってそこら辺は私にはどうでも良い(良くはないけどね。移民問題は心配です
「いっけな〜い、遅刻遅刻〜〜〜」 大体の人であれば、このあと何が起こるかは想像がつくであろう。 そう、少女は食パンを咥えたまま全速力で曲がり角に差し掛かり、そこで1人の少年と衝突してしまう。 少女が学校に到着すると、その少年が少女の学級に、転校生として現れる。少女は先の衝突のこともあって、当初は少年に悪感情を抱く。しかし紆余曲折の末に、2人はやがて恋に落ちる。 日本の漫画やアニメの出会いのシーンとしては、いかにもありふれていて、”王道”なんて呼ばれるこの一連の状況を、
きた。 ついにきた。 「そう、こういうの!こういうの待ってたんだよ!」っていうお題が。 ずっとnoteで紹介したいと思っていたアーティストが私にはいる。 私はリアルの場で「好きな歌手は?」と聞かれるといつも返答に窮してしまう。 なぜなら、まともに答えれば「え?誰それ」となってしまうし、自意識の高い私ならではの感情だけれど「なんか通ぶってるヤツだな」と思われたくない。洋楽とかの場合は特に。 どうやら、アイドルならTWICE、歌手なら米津玄師、歌い手ならまふまふと言っ
つい先日、いとこに赤ん坊(♀)が生まれた。 家も近く、懇意にしているいとこの子供なのだから、私にとってはさながら姪っ子のようなものだ。 生後わずか一日しか経っていない赤ちゃんの顔を拝むために病院まで行くことになったが、いやはや、私はその時まで赤ちゃんの可愛さというものを舐めてかかっていた。 産婦人科ってすごいハイテクなんだなぁ、ホテルみたいだと思いながら移動して件の部屋にたどり着くと、真っ先に赤ん坊に目線を奪われた。 小さい 本当に小さい。もしかすると私の太もものな
-ハリエット・アン・ジェイコブズという無名の著者が、アメリカの古典名作ベストセラー・ランキングで、ディッケンズ、ドストエフスキー、ジェイン・オースティン、マーク・トウェインなどの大作家と、いま熾烈な順位争いを日々繰り広げている、 この『奴隷少女に起こった出来事』という作品は200年以上前に描かれ、一度はそのあまりにも過激な内容が白人作家によって創作されたフィクションだと見なされたものの、研究によって実話だと明らかになった曰く付きの作品だ。 紀伊国屋で見つけた、直球で奴隷
J.D.サリンジャー著の名作、「ライ麦畑でつかまえて」を読んだ感想です。ネタバレしかありません。 <要約> 高校生のホールデン・コールフィールドは勉強に熱心でなかった為にペンシー高校を退学になってしまう。 クリスマスの前、ホールデンは予定よりも早く学校を後にして、実家に帰るわけでもなくニューヨークを彷徨うことを決める。 ホールデンは旅路の中で様々な人に出会い、孤独を埋めるために元カノのサリーやかつてのルームメイトのカール・ルースと再会するが、どれもホールデンの心を埋める