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【実証実験レポート】商店街でのコミュニケーションバリア解消実験に取り組んでいます!

8月1日~9月30日まで行われている藤沢駅北口エリアで実施中の「音声認識機器の実証実験」では、週1回のペースで文教大学の学生さんたちと現地でのアンケート・インタビュー活動を行っています。

「きこえない」体験から活動スタート!

8月9日(金)に2回目の現地活動を行いました。
前回と同じくヘッドフォンをつけて「きこえない体験」をした後に、アンケート調査を開始しました。
この体験を、4Heartsではとても大切にしています。
「きこえない」ってどういうことなのか?体験することで気づくことがたくさんあるからです。

今回も、順番に一人ずつヘッドフォンをつけ、自分だけがきこえない状況の中、他の人たちは楽しそうに談笑を始めます。
初めて体験する「孤立・孤独」に体験者の表情も曇りがちに・・・。
「わからないけどわかったふりをして、とにかく頷いてその場をやり過ごす」「場の空気を壊したくなくて、わからなくても聞き返せない」
「みんなで笑いながら自分の悪口を言っているのではないか」
このような気持ちを体験をしてから実証実験に向き合い、体験前とは違った視点や想像力を駆使して街の中にあるコミュニケーションバリアをみつけていきます。


お店側の機器使用感についてインタビュー中

街全体でコミュニケーションバリア解消を考える

この日は実証実験スタートから9日目。
いざ店舗を訪問してみると、音声認識機器の電源がOFFのままであったり、表示ディスプレイの前に物が置かれてしまっていたり・・・
設置してくださったお店側も、まだまだ機器の操作に戸惑いを感じられている様子が伝わってきました。
「きこえない人がきたら電源を入れればいい」という考え方の中にも、「必要な時にはきちんと対応したい」という従業員さんの思いはあるのです。
でも、当事者の方が電源がついていない状態の機器を見て「聞こえないので、電源をつけてください」と申し出るでしょうか?

今回の実証実験では、音声認識機器があることで助かるのは、当事者だけではないことを丁寧に説明していく活動でもあります。
常時表示を呼び掛けながら従業員の皆さんにアンケートやインタビューを実施し、お店側の困りごとや経験談をお聞きしていくことで、街全体が良くなるにはどのような課題があるのかをみつけていきます。

インタビューを通して学生たちの理解も深まります

藤沢ミシンさんでは、早速この機器が役に立った事例をお聞きしました。
実証実験を開始して間もなく、スペイン語を話す外国人が来店した際に、今回の音声認識機器を使って問題なく接客ができたそうです。
今回の音声認識アプリには翻訳機能が付いていて、言語の壁を解消する助けにもなります。
そのような好事例が聞けたことも嬉しかったのですが、接客の様子を嬉しそうに話してくださる店舗の皆さんの表情が印象的でした。

コミュニケーションバリアを感じたときに、不安や戸惑いの気持ちがあるかも知れませんが、まずは経験を重ねていくことでお互い試行錯誤しながらコミュニケーションバリアを解消していけるのではないか・・・
これからの実証実験でポイントとなる気づきを得られた1日でした。

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