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藤沢駅北口エリア商店街での実証実験スタート!!文教大学の学生と現地活動もはじまりました

音声認識機器の実証実験スタート

8月1日より「かながわボランタリー活動推進基金21令和6年度実施事業」に採択された「情報アクセシビリティ社会モデル事業」がスタートしました。

この事業では藤沢駅北口商店街エリアでの音声認識機器の実証実験を行い、
聴覚障害者や外国人、高齢者を含むすべての市民が直面するコミュニケーションの障壁を理解し、解消することを目的としており、地域社会に新たな合理的配慮モデルの提案を目指しています。

文教大学の皆さんとの現地活動がはじまりました

今回の実証実験では、文教大学国際学部の学生さんたちに現地でのアンケート調査をしていただきます。
活動初日となった8月2日(金)は、藤沢市市民活動推進センターにて実証実験の内容共有とアンケート調査に向けた学習会を実施しました。
参加者は、山田先生とゼミ生3名、高校生インターン、4Heartsメンバー3名の総勢8名。
学生さんの中には最寄駅から2時間かけて参加してくれた方もいました!

きこえない体験で気づいたことを共有しました

「きこえない体験」をしてみよう

学習会の中では活動内容の共有のほか、一人ずつヘッドフォンを付けて、きこえない体験をしました。自分だけが会話に入れない、取り残される体験では様々な気づきが生まれます。
大人数の中で誰が発言しているのかわからずキョロキョロしてみたり、「今こんなこと言ったかな?」と推測して返答してみたり、何を話しているのかわからず会話することを諦めてしまう場面もありました。

音声認識機器を活用したコミュニケーションも体験

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社のVUEVO(ビューボ)を使用して、会議の場で音声認識機器を活用する体験をすると、「声の方向がわかるので誰が発言しているのかわかった」「初対面の人では口の動きで読み取りにくいので、音声認識機器があると助かった」といった声がありました。

色や方向で発言者がわかるように表示されます

印象的だったのは、文字化された会話を理解できたときの皆さんの少しホッとしたような表情でした。
わずかな時間ではありましたが、大勢の中で自分だけがわからないときに、話が進んでしまう孤独感・孤立感と、会話に参加できる安堵感の両方を体験できたのではないでしょうか。                  

商店街での活動

アンケートバックを片手に商店街へ

朝は曇り空でしたが、いざ商店街へ出発するタイミングで強い日差しが照りつけてきました。
実証実験スタートから2日目ということもあり、まずは10店舗すべてを巡回し、音声認識機器を活用していただく環境整備をしていきました。

最初に訪問した藤沢ミシンでは、お客様との商談スペースにディスプレイを設置していただきました。社長の小野田さんは、私たちが捉える社会課題と想いについて深く共感してくださり、実証前から色々とご尽力いただきました。
以前から聴覚障害のあるお客様のご来店も多く、手話で対応できる従業員の方がいらっしゃるとのことで、コミュニケーションに困難を抱えている方々への理解や意識が浸透されているお店です。

今回の実証実験では、音声認識機器の社会実装を進めることで、より多くの人々がコミュニケーションの障壁を感じずに生活できる社会を目指しています。
音声認識機器の設置を新たなコミュニケーションの選択肢が増える機会としていただき、従業員の方々にとってもサービスが提供しやすい社会になることに期待しています。

音声認識機器設置の様子

アンケート調査を実施する前段階として、各店舗に設置された音声認識機器が不備なく稼働しているかの確認や、お店で働く方々のコミュニケーションバリアにまつわるお話を聞いていく活動をしました。
この活動を学生の皆さんと一緒に行ったことで、実証実験の過程を共につくり上げていく時間となり、今後の活動に繋がる一日となりました。

お店の環境に合わせた音声認識機器をご提案しました

https://4hearts.net/
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