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日本の教え「懐かしい昭和レトロ」

今日は、昭和の頃のお話をしてみたいと思います。

私が学生だった頃、薄暗くなるまで外で遊び回った後、夕方、家に帰る途中でどこかの家から漂ってくるカレーの香りや、お風呂の中で子供たちのはしゃぐ声が家の外まで聞こえてくると、「ああ、早く家に帰りたいな」と自然に思ったものです。

家に帰って玄関を開けると、まずは鼻をくんくん。

「今日はオムライスだ!」と夕食のメニューを言い当てると、母が「鼻がいいね、よくわかったね」なんて笑いながら言ってくれる。

そんな何気ないやり取りが、家族の温かさを感じさせてくれたのです。

そして、特別な日の焼き肉。

普段はちゃぶ台で食事をしていた家族が、この日だけは台所のテーブルに集まりました。

鉄板がセットされ、父が新聞紙を敷きながら、玉ねぎをすりおろして母を手伝う姿が思い浮かびます。

肉が焼ける煙が立ち上り、湯気で窓ガラスが曇る、その一瞬一瞬が、今でも鮮明に思い出されます。

今思えば、その日はきっと父のお給料日だったのでしょう。

家族みんなで囲むその食卓は、まるでお祝いのような特別な時間でした。

「昭和レトロ」が今、再び注目を集めているのは、あの頃の家族の温もりや、一緒に過ごした時間が、現代でも大切だと感じられるからかもしれません。

でも、今の生活では、家族で食卓を囲む機会がずいぶんと減ってしまいました。

それでも、あの時代の温かさや豊かさを思い出すことで、私たちの心はほんの少しだけ、あの頃に戻れるのかもしれませんね。

家族みんなで囲む食卓の思い出は、これからも大切にしていきたいものです。

そして、カレーの匂いだけは、いつの時代も変わらず、幸せを運んでくれますね。

今日もお聴きくださり、ありがとうございました。

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