【雑談】60歳になったら・・
今日は雑談です。
先週は夏休みをいただきまして、実家のある松本に帰省しました。
翌日、母と姉と、長野県北部にある「地獄谷野猿公苑」というニホンザルが温泉にはいることで有名な所に行ってきました。
旅行気分を存分に味わうために車ではなく篠ノ井線の普通列車で長野に向かいました。
途中「姨捨(おばすて)」という駅を通ります。
昔「60歳になった年寄りは働けないから山に捨てること」というおふれがあり、この地の冠着山(かむりきやま)でそれが行われていたことから「姨捨山(おばすて・うばすて)」と呼ばれるようになったようです。
親を背負って、山に捨てに行く際に、親が小枝を折っているのを見た息子が何故かと尋ねると、「お前が帰るときに迷わないようにするためだよ」と答える。
子を思う親心に打たれ、息子は親を連れ帰ったという民話があります。
冠着山という名前も珍しく、冠を着ける山と書きます。
「天照大神が戸隠に向かう途中、この地で一休みして冠を着け直した」と日本神話に書かれているそうです。
姨捨駅は無人駅で乗り降りする人はとても少ないです。
この駅を後にする時、電車は来た道を後ろ向きに数百メートル戻ります。
電車が引き返す、スイッチバックです。
この駅の由来と重なって、感慨深かったです。
目的地の地獄谷は子ザルがたくさんいて可愛かったです。
帰りには渋温泉で「千と千尋の神隠し」の油屋に似ていると言われている老舗旅館「金具屋」で写真を撮り、
温泉に入って一休みし、
栗で有名な小布施で途中下車し2,000円の大きなモンブランを食べて帰りました。
89歳の母にはかなりきつい行程でしたが頑張って歩いてくれました。
楽しい夏の思い出となりました。
今日もお聞きくださり有難うございました。