日本の教え「松竹梅」
皆さんは、松、竹、梅、しょうちくばいを耳にされますか?
日本では、松竹梅は、おめでたいものとして祝いごとなどに使われています。
元々は中国から伝わったもので、中国では「歳寒三友(さいかんさんゆう)」と言われ、松竹は冬でも緑で、梅は冬に花が咲くので、3つを一緒に水墨画などの画題として文人たちが好んで描いていたようです(サムネ)。
日本では、松は冬でも枯れず、凛々しい姿を保つことから、不老長寿の意味があり、竹は折れにくく、成長が早いことから、生命力、成長、梅は苔が生える程の樹齢となっても、早春に他の花より先駆けて、香りの美しい花を咲かせることから、気高さや長寿の象徴とされてきました。
松竹梅は品物などをランク分けや格付けをするときにも使われ、特上が松、上が竹、並が梅とされるようになりました。
本来はこの3つの言葉にレベルの差はなく、同じようにおめでたい言葉なのですが、お寿司屋さんなどで「並」と注文するよりも「梅」とした方が注文しやすく、松竹梅に置き換えた方が美しいからと使われるようになったというのが始まりのようです。
かつて「うなぎの蒲焼き」は注文を受けてからさばいて焼いていたので、とても時間がかかったことから、
うなぎ屋で長時間待たされることを
「待つ(松)だけ(竹)うめ(梅)え」
とシャレて言ったりしたものです。
今日もお聴きくださり有難うございました。