「アドラー心理学」の劣等感」のとらえ方

劣等感は、誰しもが持つもつものでネガティブな感覚ですが、

アドラーは、劣等感があるからこそ、

人類はここまで発展、繁栄したとネガティブには捉えず、

劣等感を、三つに分けて考えます。

 劣等性
 劣等コンプレックス
 優越コンプレックス

ざっくりと劣等コンプレックスについて書いてみます。

ネガティブなとらえ方をしている場合を、

劣等コンプレックスとよんでいます。

 私たちが一般に認識している「劣等感」です。

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小さいときに、親からきょうだいと比較されたり

「頭がよくなければならない」とか

「~でなければ、人生おしまい」だとか

「女は、キレイでつつましくなければならない」

などといった「~でなければならない」と

いう環境で育つと知らず知らずのうちに

自分の中に染み付いた価値観となったりします。

また、学校や、職場で能力の高い人が優れているという

狭い環境に身をおいた場合にも

同じような価値を身につけてしまいがちです。

言い換えれば、支配しなければ価値がないと

無意識に取り込んでしまい、

知らずしらずのうちに職場の人間関係に持ち込んで

パワハラなどが起こっている。のもその例です。


劣等コンプレックスは自分を在りのままで、

受け入れることができていないので、逆の態度にも出てきます。

やたら誇示し、自慢話ばかりブランドにこだわったりする、

逆に自分を卑下したり、相手を妬んだりする等、

の場合を「優越コンプレックス」といい、 

人間関係で、あるあるの話です。

 ちょっと、話はそれますが、以前に「劣等感」の講演の後、

私とスタッフに話かけてこられた、男性がいました。

「人間は、顔が違うように頭の中で考えているのがみんな違うのだ」

「今まで60年生きてきてそれが分かった。

パワハラする人はそれが分かってないのだ。

人間は全部自分の思うように動くものだという人がパワハラをするのだ」と

いいました。

最もなことだとうなずいて聞いていましたが、

スタッフは次の仕事があるのだが、引き留めて、延々と話し続けます。

ようやく、解放された後、スタッフさんが

彼は「優越コンプレックス」を持っているのでしょうか?

とつぶやいていました。

そう、優越コンプレックスにとらわれています。

相手の状況を考えないで、自分の知っていることを話続ける・・

知識をひけらかしているので、敬遠されてしまいます。

実は、劣等感は他者と比較して自分はダメだと捉えて、

うつうつとしてしまっている極めて無益な主観的な状態です。

アドラー心理学では劣等感はこうありたいと思う理想の自分と、

現実の自分を比べて、できてない状態をいい、

それは人間誰もが持つ健全な感情なのだと考えます。

劣等感を克服するには

1、自分の偏見に気づこう
2、失敗を恐れないで
3、不完全でいられる勇気をもとう
4、行動する喜びを味わおう

一歩一歩、進んでいけばいいのです。

いめーじPHOTO

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