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パーソナルユースで考えた時のUbuntuという選択 #2

Ubuntu PCで色々な検証をしてきました。普通に個人で使う場合、どんなことが考えられるのか、UbuntuというOSの選択肢は、あるのかというテーマで今まで触ってきて思ったことを書いていきます。前回は、↓から。


PCスペックについて

興味をもってUbuntuを試してみようかとなった時、今、持っているPCは、使えるのだろうかと心配になりますよね。というところを見ていきます。


おおざっぱに言うと、PCだったらだいたい使える

ざっくりで申し訳ないのですが、WindowsやMacで使用していたPCならば、だいたい使えます。デスクトップPCは、もちろん、ノートPCでも使えます。
タブレットPCは、使えますが、機能が限定される場合があります。

その中で、サクサクした動作を期待している場合は、異なります。
CPUとメモリーの組み合わせ (とSSD)が必要になります。Ubuntuフレーバーを試した中で、サクサク動作するPCスペックを見ていきたいと思います。
試したPCスペックは、以下になります。

(CPU) AMD Turion 64 X2 (MEM) 8GB (SSD) SATA SSD (OS) Zorin OS Lite
(CPU) Intel Core i7 4790K (MEM) 32GB (SSD) M.2 SSD (OS) Ubuntu
(CPU) Intel Core i7 2677M (MEM) 4GB (SSD) SATA SSD (OS) Ubuntu
(CPU) Intel Core i5 2467M (MEM) 2GB (SSD) SATA SSD (OS) Kubuntu
(CPU) Intel Core i5 2415M (MEM) 16GB (SSD) SATA SSD (OS) Ubuntu
(CPU) Intel Atom X5-Z8500 (MEM) 2GB (SSD) eMMC (OS) Kubuntu

Ubuntuフレーバーを試したPCスペックリスト

結構、古いPC/CPUで色々試していました。10年前くらいのPCでも活用できる可能性は、十分あります。


サクサク動作が期待できるCPUは?

個人的には、Intel Core i7 2677Mと同等以上スコアがあるCPUであれば、サクサク動作が期待できると思います。同等スコアの意味は、下記のサイトでのベンチテストスコアを指します。

CPU型番がわかるのであれば、「Search for your CPU Model」をクリックして、「CPU List」の下にある検索窓にCPU型番を入れてみてください。

先ほどのIntel Core i7-2677Mのスコアは、1,912ですので、このスコアより上であれば、サクサク動作が期待できます。試したリストにあるPCのCPUスコアは、以下になります。

(CPU) AMD Turion 64 X2 TL64 / 2C2T (Score) [Single]702 / [Multi]675
(CPU) Intel Core i7 4790K / 4C8T         (Score) [Single]2,465 / [Multi]8,066
(CPU) Intel Core i7 2677M / 2C4T        (Score) [Single]1,260 / [Multi]1,912
(CPU) Intel Core i5 2467M / 2C4T        (Score) [Single]847 / [Multi]1,444
(CPU) Intel Core i5 2415M / 2C4T        (Score) [Single]1,225 / [Multi]1,990
(CPU) Intel Atom X5-Z8500 / 4C4T       (Score) [Single]631 / [Multi]1,236

CPUスコアリスト

コア数よりもCPUの全体処理能力かもしれません。


組み合わせるメモリー容量は?

いくらCPUが良くても、メモリーが足りない場合や、多少、CPUスコアが劣っていても、メモリーを積めばどうにかなるものでもなさそうです。

メモリー容量別に見た動作状況は、以下になりますが、CPUとの組み合わせによっては、状況は、変わります。

メモリー2GB (なんとか)
  動作するが、マルチタスクや動画視聴には、あまり向かない。
メモリー4GB (最小)
  基本的な動作やマルチタスクOKだが、高負荷動作では、モッサリする。
メモリー8GB (推奨)
  メモリー消費するアプリでなければ、だいたいの作業は、OK。

サクサク動作を希望であれば、メモリー8GB以上は、欲しいところです。
ゲームをされる方は、ゲームソフト推奨スペックを満たす必要があります。


SSDは、サクサク動作に重要なの?

これ難しいです。でもSSDがあれば、SSDに越したことは、ないです。
ただ、SSDのスペックが高ければ高いほど良い訳でもありません。
Windowsでは、遅いと言われる部類のSSDでも十分活躍してくれます。

容量もWindows程、必要としませんので、Windowsで使えなくなった128GB等でも、十分、使えます。最小容量で試したのは、64GBでしたが、使用用途が限定(ネットブック的な使い方)であれば、容量的には、十分足りました。

HDDに関しては、試していないので、正直なところ、何とも言えないです。
参考までに、eMMCでの読込動作は、ちょっと遅いかもと思いました。


特別に用意するものは?

強いて言えば、インストールメディアを作成するためにUSBメモリーが必要になります。容量的には、16GBあれば十分で、32GBだと余裕です。
手持ちがあるのであれば、中のデータは、全て消去されますが、使うことも可能です。

キーボードやマウス、モニター等は、そのまま使用できます。

注意点は、Bluetoothやインターネット、Wi-Fiは、インストール直後は、使用できない可能性もあるので、ソフトウエアをアップデートするまでは、有線の方がよいかもしれません。

ゲーム用途で使用を検討しているのであれば、グラフィックボードも必要になりますが、手持ちがある場合は、そのまま使用できます。


つぎになにする

では、インストールを。と言いたいところですが、Ubuntuには、Ubuntuフレーバーと呼ばれる派生(?)OSがあります。基本的にデスクトップ環境が異なります。

Ubuntuフレーバーを選択する

特におすすめは、ありません。それぞれの好みで選んでも良いと思います。
一応、インストールや使用した時の感想みたいなものを簡単に紹介します。

メモリーが必要 - ( )内は、デスクトップ環境
Ubuntu (GNOME) > Kubuntu (KDE) = Lubuntu (LXQt) > Xubuntu (Xfce)

癖が強いなと思うOS
Xubuntu (Xfce) > Lubuntu (LXQt) > Kubuntu (KDE) > Ubuntu (GNOME)
別対応が必要の可能性が高かったり、ネット上に参考になる記事の少なさ

もっと詳しく知りたいという方は、過去記事も参考してみてください。

Ubuntu (GNOME)

Kubuntu (KDE)

Kubuntu (KDE) - MacBook Air / デスクトップカスタム

Lubuntu (LXQt)

Xubuntu (Xfce)

他にもLinux MintやZorin OS等Ubuntuフレーバーは、種類が豊富です。
色々と調べてみるのも良いかもしれません。最初にも書きましたが、好みで選んでしまってよいと思います。

OSを選んだら、いよいよインストールです。


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